半坪ビオトープの日記

神奈川

鎌倉・明月院

梅雨入り後の雨上がりの平日に、友と集いて鎌倉・明月院の紫陽花を見て回った。明月院は、長谷寺・成就院とともに「鎌倉三大あじさい」と呼ばれる名所で、中でも「あじさい寺」といえば明月院を指すほど一番有名である。シーズン中は平日でも行列ができると…

かぼちゃ美術館

福泉寺から千歳川を渡って戻り、そのまま山の手に入った民家の間に、見栄えのしない私設のかぼちゃ美術館が建っている。 館内には、草間弥生の独創的な水玉模様やかぼちゃの図柄を駆使した作品が70点ほど展示され、年に3回の展示替えもされる。 いかにも個…

福泉寺、首大仏

五所神社から温泉街に向かってすぐ左に折れ、千歳川を渡った熱海市側に曹洞宗の福泉寺がある。首大仏で有名だが、正面右手にある本堂と裏手の庫裏も今時珍しい茅葺きで十分趣がある。 元は走湯山東明寺の末寺であったが、享禄5年(1532)に保善院の四世帰雲…

五所神社

湯河原駅から温泉街へ向かう途中、東海道新幹線をくぐったところに、巨木が屹立する五所神社が建っている。 鳥居の先には石段が続き、50mほど進んだところに拝殿が見える。古くは五所大明神社または五所大明神と称した。 境内に入ってすぐ右手の神木・楠の…

湯河原、城願寺

湯河原駅の北側に古木が鬱蒼と茂る曹洞宗の城願寺が建っている。表参道の石段を上ると「萬年山」の扁額がかかる山門の両脇に青銅製の仁王像が守っている。 参道前方を見上げると、国の天然記念物に指定されているビャクシンの巨木が、天を覆うように聳え立っ…

真鶴岬

真鶴半島は、箱根火山が噴出した安山岩室の溶岩流によって形成され、長さ約3km、幅は200〜800mで、標高が約90mある。神奈川県唯一の海に面した県立自然公園であり、その先端に風光明媚な真鶴岬がある。樹齢350年を越すクロマツやクス、スダジイやタブノ…

真鶴、貴船神社

真鶴港の入口辺りを見守るように貴船神社が建っている。京都の有名な同名の貴船神社からの勧請ではない。貴船祭りでは、この急な108段の清めの石段を神輿を担いで下るという。 石段の参道の上に境内があり、社殿や御船舎、山神社などの建物が並んでいる。 貴…

真鶴、鵐窟

湯河原に向かう途中、真鶴半島も散策した。陸からも三ツ石など眺めることができるが、遊覧船で海上から真鶴半島巡りを楽しもうと真鶴港に着いたが、冬季休業のため乗船できなかった。 真鶴港には真鶴魚市場・魚座があり、魚市場見学や磯料理の食事もできる。…

佐奈田霊社

2月上旬に神奈川県の真鶴から湯河原を巡った。行きがけに小田原の石橋山古戦場の手前にある佐奈田霊社に立ち寄った。東海道線をくぐり抜けて急なミカン畑の間を進むと、佐奈田霊社の社号標が立っている。南無阿弥陀如来の旗がたくさんなびいている。 境内に…

女坂下る

大山寺から女坂を下って行くと、しっかりとした唐破風の玄関をもつ建物がある。すぐ下に宝珠山来迎院の本殿があるので、その客殿と思われる。 そのすぐ先には、宝珠山来迎院とその左に龍神堂が建っている。明治初年の神仏分離に伴い雨降山大山寺は廃され、現…

大山寺

予定より早く下山したので、ケーブルカー途中駅にある大山寺に立ち寄ることにする。 大山寺駅にも真っ赤なモミジがあって、ハイキングが紅葉狩りになったと思われた。 すぐ近くの大山寺の参道は、真っ赤なモミジに彩られたトンネルの中にある。大山寺のライ…

大山登山、断念

登拝門をくぐるやいなや、急な石段の本社参道が始まる。石段続きとは、先が思いやられる登山道である。 唯一の救いは、参道脇のモミジが真っ赤に紅葉していることだ。 それにしても急坂に早くも息がきれる。斜度は45度以上あるのではないか。 いつの間にか石…

大山阿夫利神社下社

ケーブルカーの終点・阿夫利神社駅で降りた後、下から上がってくる参道に合流して進むとまもなく大きな石段となる。 石段の途中から左脇を眺めると、真っ赤に紅葉したモミジが眩しいほど鮮やかである。 石段を上りつめると、金属製の鳥居の奥に大山阿夫利神…

大山ケーブルカー

11月下旬にいつもの遊び仲間と丹沢の大山へハイキングに出かけた。伊勢原からのバスの終点辺りでは、すでに紅葉シーズンを迎えて、色とりどりに色づき始めていた。 だがバス停の手前を見ると、日当たりが悪いのかまだまだ始まったばかりである。 バス停から…

横浜中華街、関帝廟

川崎大師参拝の後、昼食のため横浜中華街に向かった。横浜中華街は、約0.2平方キロのエリア内に500店以上の店舗があり、日本最大かつ東アジア最大の中華街となっている。みなとみらい線の元町・中華街駅から中華街入口に出ると、鮮やかな青色の朝陽門が建っ…

薬師殿、経蔵

鐘楼堂から八角五重塔の裏手に回ると、大本坊が建っている。戦災で焼失し、同時に大本堂も失ったため、一部改造・荘厳を施して大本堂再建まで仮本堂として使用された。 大本坊には、主に職員や僧侶が所属する事務所が存在する。廊下の途中には稚児大師が祀ら…

大本堂、八角五重塔

大山門を潜ってすぐ右手奥に聖徳太子堂が建っている。昭和41年に奉納された聖徳太子像が安置されている。 大山門の正面には、これまた大きな大本堂が建っている。平安期の建築様式に近代的感覚を盛り込んだ大伽藍の鉄筋コンクリート造で、昭和39年に落成した…

川崎大師、大山門

今年の初詣は、川崎大師にでかけた。京急大師線で川崎大師駅北口に降り立つと、駅前左側に表参道が見える。川崎大師への参詣客を輸送する目的で1899年に開業した大師電気鉄道は、現在の京浜急行電鉄の基となったという。 駅から歩いて900mというが、表参道の…

寒川神社、渾天儀

寒川神社は、全国唯一の方位除・八方除の守護神として、全国から崇敬者が集まる。八方除とは、地相・家相・方位・日柄等に起因する悪事災難を除く方災厄除の神としての神徳といわれる。方位盤・四神の彫塑・渾天儀という八方除に因む三つの構造物による記念…

寒川神社、拝殿

11月上旬、鎌倉に行った数日後に、神奈川県の寒川神社を訪れた。相模川河口から7km遡った左岸の低台地上に鎮座する。古代には相模湾がこの辺りまで入り込んでおり、神社からさらに8km上流の海老名市国分付近に相模国府があったと考えられている。 平安前…

稲村ケ崎温泉

長谷寺から江ノ電の長谷駅に戻る途中に、日蓮宗の収玄寺がある。北条氏の家臣である四条金吾頼基は日蓮上人に給仕し厚い信頼を受けたが、その金吾の屋敷跡に収玄寺が建てられた。 鎌倉から江ノ島を通り藤沢まで続く江ノ電の歴史は古く、明治35年に藤沢〜片瀬…

長谷寺、弁天窟

観音堂の左にある大黒堂の2階が宝物館となっていて、応永19年(1412)の銘をもつ大黒天像が安置されている。ほかにも文永元年(1264)銘の梵鐘や嘉暦元年(1326)銘の懸仏等が展示されている。 観音堂の右には阿弥陀堂がある。長谷誓願寺の旧本尊という由緒…

長谷寺、観音堂

鎌倉から江ノ電に乗り3駅目の長谷駅でおりる。大仏は何度も見ているので、今回は浄土宗の長谷寺だけを見る。 正式には海光山慈照院長谷寺というが、長谷観音と通称される。中世以前の沿革は不明だが、寺伝によれば、天平8年(736)大和の長谷寺の開基でもあ…

OSHINO

ランチはビストロのOSHINOに予約して、小町通りの和菓子屋やカフェ、土産物屋を散歩しながら向かった。途中の道端で、通称カンガルー・ポー(kangaroo-paw)の園芸品種を見かけた。 ハエモドルム科アニゴザントス属(Anigozanthos)の植物で、オーストラリア…

八幡宮、白旗神社

舞殿の右奥に、下宮とも呼ばれる若宮がある。現在の若宮は、2代将軍徳川秀忠が着工し、3代家光の寛永3年(1626)に完成した。 拝殿から幣殿と本殿を連ねた権現造で、祭神は、仁徳天皇、履中天皇、仲媛命、磐之媛命である。 若宮と直会殿との間の道を東に…

八幡宮、本宮

舞殿の後ろの大石段の左手に大銀杏の跡がある。3代将軍源実朝を暗殺した公暁が隠れていたという伝説から「隠れ銀杏」とも呼ばれていた樹齢約千年の古木は、平成22年3月に突然倒れてしまった。倒れた幹は切断されて左に移植され、残った根からは翌月新芽が…

鶴岡八幡宮、舞殿

建長寺から鶴岡八幡宮の境内には、本宮左手の丸山稲荷社の脇から入ったのだが、わかりやすいように紹介は三の鳥居から始める。 若宮大路の二の鳥居から段葛を進むと、正面に大きな三の鳥居が立っている。奥州を平定した源頼義が、康平6年(1063)源氏の氏神…

建長寺、方丈

国重文に指定されている唐門は、勅使門とも呼ばれる。仏殿と同じく東京芝増上寺にあった徳川秀忠の霊屋の廟門を移したものである。 漆塗りの四脚門で、牡丹唐草文などの彫刻や透し彫り金具などの装飾技法は、仏殿と同じように桃山風の作風を伝えている。 唐…

建長寺、法堂

仏殿の後ろに国重文の法堂がある。法堂は大法を説く堂のことで、古代寺院の講堂に相当する。本来は説法するところで仏像はなかったが、後に広く儀式を行うようになって仏像も安置されるようになった。現在の法堂は文化11年(1814)建立で、関東で最大の法堂…

建長寺、仏殿

建長寺は建長5年(1253)の創建で、開基は鎌倉幕府第5代執権北条時頼である。開山は宋より渡来した禅僧蘭渓道隆で、その後も2世、3世、4世、5世の無学祖元と、中国からの渡来僧が室町時代初期まで続いた。 三門の右手脇に大きな梵鐘のかかる鐘楼がある…