半坪ビオトープの日記

かぼちゃ美術館


福泉寺から千歳川を渡って戻り、そのまま山の手に入った民家の間に、見栄えのしない私設のかぼちゃ美術館が建っている。

館内には、草間弥生の独創的な水玉模様やかぼちゃの図柄を駆使した作品が70点ほど展示され、年に3回の展示替えもされる。

いかにも個人宅を改造しただけの私設美術館なので、展示スペースがイマイチ狭いけれども、かえって草間作品を間近に見ることができる。

25年ほど前の「とかげ」という作品なども少しはあるが、「かぼちゃ」の作品をこれだけたくさん個人で集めた努力には感嘆せざるを得ない。

青地に黄色の幾何学模様を駆使したアクリルキャンパスの作品も、30年前から15年前のものが幾つも展示されていた。あまり写真を撮ってこなかったので、ここからはパンフの切り抜きを載せる。

かぼちゃの作品もアクリルのものや版画もある。これはシルクスクリーンの緑のかぼちゃである。

単に「かぼちゃ」という名の作品が多いが、これには「考えるかぼちゃ」という名が付いている。

草間弥生の他にも棟方志功横尾忠則村上隆などの作品も展示されている。これは村上隆の「ぽぽろけの谷」である。

湯河原駅周辺は、かつて土肥実平が屋敷を構えた地で、今でも土肥の地名が残り、駅前広場に館跡碑と実平夫妻の銅像が立てられている。実平の嫡男・遠平は、現在の小田原市内にあった早川荘からとった小早川を苗字とし、小田原に城を築いた。
これで2月上旬の真鶴・湯河原巡りを終えた。