半坪ビオトープの日記

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

外宮参道、伊勢うどん

別宮3つの後は、神楽殿と九丈殿の間を北に裏参道を進む。五丈殿を過ぎると鬱蒼とした杜となり、やがて左手に切妻造二重板葺きの忌火屋殿が垣間見える。ここでの「忌火」とは、不吉な意味ではなく清浄な火を意味し、御火鑚具(みひきりぐ)を用いて清浄な火…

外宮、別宮

細長い御池に掛かる平たい「亀石」という石橋を渡ると、多賀宮をはじめとする別宮がある。別宮(べつぐう)とは、正宮の「わけみや」という意味で、正宮の次に位置付けられている。外宮の4つの別宮のうち神域内に3つある。はじめに左手(東)に風宮が建っ…

外宮、正宮

大庭を過ぎると右手に広大な石原が注連で囲まれている。ここは平成25年まで以前の正宮があった場所で、御敷地で古殿地とも称する。奥の方に小さな真新しい覆屋があるが、そこが御正殿の中心で、心御柱(しんのみはしら)が建てられる場所という。心御柱とは…

伊勢神宮、外宮

伊勢神宮は、太陽を神格化した天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ、天照大御神)を祀る皇大神宮(内宮)と、衣食住の守り神である豊受大御神を祀る豊受大神宮(外宮)との2つの正宮(しょうぐう)を中心に、14の別宮、43の摂社、24の末社、42の…

本居宣長旧宅、松坂城跡

本居宣長記念館のすぐ北側の松坂城跡は松阪公園として整備され、本居宣長の旧宅「鈴屋」もある。現在、松坂城跡に櫓など建物は一切残っていないが、広大な曲輪や石垣が残っている。ここは曲輪の一つである隠居丸跡で、この門の向こうに宣長の旧宅がある。 松…

松阪、本居宣長記念館

7月下旬に松阪と伊勢志摩を巡った。松阪商人で知られる松阪は、近江国日野出身の戦国武将・蒲生氏郷により築城された松坂城を中心に開かれた城下町である。四五百森(よいほのもり)という丘陵上の松坂城跡に、本居宣長記念館および本居宣長の旧宅「鈴屋」…

トマト入りチキンカレー

ヨーグルトで寝かしたトマト入りチキンカレーを作った(4人前)。 ① 鳥モモ肉500gを一口大に切り、ヨーグルト200gとカレー粉小1で揉み込み、冷蔵庫で半日以上寝かしておく。 ② ニンニクとショウガ各1片をすりおろし、生唐辛子2本を輪切りにしておく。鍋…

サバのオイスターソースあん

美味しそうなサバを買い求めたので、オイスターソースあんで絡めた(3人前)。 ① 大き目のサバの3枚おろし2切れ(400g)の腹骨を削ぎとり、3〜4cm幅に切ってボールに入れ、牛乳大2と塩小1/2を絡ませ、15分以上おく。 ② 万能ネギ3本を4cm幅に切り、…

日牟禮八幡宮、大嶋神社

境内に入ると拝殿の手前に能舞台が建っている。明治32年(1899)の能舞台改築の際、日牟禮八幡宮の能楽「ひむれもうで」が完成し、この舞台で初演されたという。観世流の能楽で、久しく演じられていなかったが、平成5年以来、近江八幡薪能として演じられる…

日牟禮八幡宮、本殿

琵琶湖に面する近江八幡市は、陸上と湖上の交通の要所として、中世以降多くの城が築かれ、豊臣秀次が築いた城下町を基礎とし、近江商人の活躍する商業都市として発展した。市内には小高い山が平野に浮かぶように点在するが、八幡山(283.8m)の南麓には日牟…

長寿寺、本堂

長寿寺は、貞観年中(859~77)に焼失したが、同年間に復元され、現在に至ると伝わる。正確な建築年代は不詳だが、藤原時代の名残をとどめつつも、建築様式や手法により、鎌倉時代前期に建てられたものと考えられている。桁行5間、梁間5間の方5間、一重寄…

長寿寺、白山神社

湖南三山の最後は、常楽寺のすぐ南東にある長寿寺である。常楽寺と同じく阿星山の麓に位置し、山号は同じ阿星山である。同じ地区にある常楽寺の「西寺」に対して、「東寺」と呼ばれている。「長寿」というめでたい名のこのお寺は、湖南三山の中でも歴史が最…

常楽寺

善水寺の西に、湖南三山の長寿寺と常楽寺がある。常楽寺の境内に入るとすぐ正面に本堂が建っている。阿星山の北麓に位置し、山号は阿星山、同じ地区にある長寿寺の「東寺」に対して、「西寺」と呼ばれている。創建等については不詳だが、寺伝では、和銅年間…

善水寺

苗村神社のある竜王町の南、湖南市に点在する国宝級の名刹、善水寺・常楽寺・長寿寺は「湖南三山」と呼ばれている。三山の中で一番北にある天台宗の善水寺は、標高405mの岩根山の中腹にあり、山号を岩根山、院号は医王院という。 長い参道の脇には観音堂や地…

苗村神社、東本殿

苗村神社西本殿の大きな楼門の右手には、祭りで唱えられる掛け声の大きな石碑と由来碑が立っている。祭の掛け声「雲生井戸掛 大穂生 惣禮詣與下露」(うんしょう いどかけ おおぼしょう それもよかろう)を書き表した石碑は、平成25年に楼門横に建立されてい…

苗村神社、西本殿

翌朝、湖南三山を巡る前に、竜王町にある苗村神社を訪ねた。創祀は不詳だが、付近に古墳群が多く、祖霊信仰に始まる神社とされる。延喜式神名帳に、地名の那牟羅と同音の長寸(なむら、長は最高位、寸は村の古字)神社として列座する式内社。近郷の33ヶ村に…

日吉大社、東本宮

東本宮の正面入り口に建つ楼門は、信長焼き討ちの後、天正年間から文禄2年(1573~93)頃に建てられた。3間1戸、2層の楼門で、屋根は入母屋造桧皮葺。軒廻り、腰組の組物は、格式の高い三手先で、一階部分は高く、二階部分が低いためスラリとした均整のと…

日吉大社、西本宮本殿

日吉大社について文献では、『古事記』に「大山咋神、亦の名を山末之大主神。此の神は近江海国の日枝の山に坐し」とあるのが初見だが、これは日吉大社の東本宮の祭神・大山咋神について記したものである。日枝の山とは後の比叡山のことである。日吉大社は崇…

日吉大社西本宮、宇佐宮

比叡山の麓、大津市坂本に日吉大社がある。全国に約2000社ある日吉・日枝・山王神社の総本社であり、通称として山王権現とも呼ばれる。西本宮と東本宮を中心に40万㎡の境内は、国の史跡に指定されている。 西本宮の駐車場から境内の参観を始めると、右手に白…

浮御堂

横川から北西に比叡山を下ると、琵琶湖岸に近江八景「堅田の落雁」で名高い浮御堂がある。浮御堂は、臨済宗大徳寺派の海門山満月寺にある、湖上に突き出た仏堂で「堅田の浮御堂」の通称でも知られる。山門は、禅宗の寺院でよく見かける龍宮造の門で、下部は…

延暦寺、横川

西塔からさらに4kmほど離れた、延暦寺三塔の中で一番北の横川地域は、慈覚大師円仁によって開かれ、源信・親鸞・道元・日蓮など、後に名僧といわれた人たちが修行に入った地である。参道沿いには親鸞・道元・日蓮の誕生から入滅までの一生を描いた「布教伝…