半坪ビオトープの日記

栃木

大岩より茶臼岳山頂へ

大岩 とうとう辺りの草木もなくなり、岩だらけの道になって前方に大きな岩が迫ってくる。高さが5m以上もありそうで、その名も大岩という。 ミヤマコウゾリナ 大岩を右手から上り詰めてさらに急になった登山道を進んでいく。帰りの下りで膝が痛くなるのでは…

那須茶臼岳

ベニバナニシキウツギ 他県への移動制限が解除された6月末、久しぶりに手頃なハイキングをと思い、那須の茶臼岳に登った。ロープウェイ駅の駐車場近くで、ベニバナニシキウツギ(Weigela decora var. decora f.unicolor)が咲いているのを見つけた。スイカ…

霧降高原キスゲ平

まだ雲が多く残っているが、ようやく霧降高原キスゲ平を散策できる天気になった。すでに混雑している駐車場に順番待ちして入った後、出発点のレストハウスに向かう。 霧降高原キスゲ平は、日光連山の赤薙山の中腹、標高1300〜1600mにかけて広がり、古くから…

瀬戸合峡

川俣ダムの直下流に位置する瀬戸合峡は、約100mにも及ぶ岩壁が2kmにわたって連続する峡谷で、ダムから吊橋まで往復約1時間の瀬戸合峡遊歩道が整備されている。その両方を同時に上から見下ろすことができるのは、県道23号の瀬戸合トンネル手前の旧道を上…

土呂部水芭蕉園、川俣平家塚、間欠泉

奥鬼怒最北の湯西川温泉に泊まった翌朝、南に山越えして川俣湖方面に向かった。峠を越えた土呂部地区にミズバショウの自生地がある。 雪解け後の白いミズバショウ(Lysichiton camtschatcense)の花は、4月中旬から5月初めにかけて咲くので、6月下旬には…

龍王峡

鬼怒川温泉と川治温泉の中間に、鬼怒川に沿って散策できる龍王峡という美しい渓谷がある。龍王峡駅の下の五龍王神社から川治温泉薬師の湯まで、約7kmの遊歩道が整備されていたが、昨年の台風による豪雨で被害を受けて、五龍王神社から約1.5kmの大観の先で…

小来川そば「山帰来」

大谷資料館から今市を抜けて鬼怒川の龍王峡に向かう途中、遠回りして山間の日光市小来川(おころがわ)にある「山帰来(さんきらい)」という手打ち蕎麦屋に立ち寄った。店舗のログハウスにもこだわっている。現代ログハウスの神様と呼ばれるアラン・マッキ…

多気山不動尊

大谷資料館の西2kmほどの多気山の中腹に、真言宗智山派の多気山持宝院不動寺がある。高尾山薬王院や成田山新勝寺、川崎大師平間寺と並び、古くから北関東を代表する不動尊として広く民衆に信仰されてきた古刹であり、「多気山不動尊」と呼ばれて親しまれて…

大谷観音、大谷資料館

6月下旬に霧降高原のニッコウキスゲを見に出かけた。ところが雲行きが怪しかったので、初日は大谷観音や龍王峡の散策となった。宇都宮市大谷町にある天台宗の大谷寺は、山号が天開山、院号は千手院となっている。大谷寺の上に聳え立つ御止山(おとめやま)…

今市の滝尾神社

帰る途中、日光杉並木のある今市を通ったので、今市宿の西外れにある今市総鎮守・滝尾(たきのお)神社に立ち寄った。大きな一の鳥居は、木造でかなり年数が経っているらしく、朽ち始めているのが気にかかる。全国的にも珍しい風車を祀る神社で、黄色・ピン…

高房神社、湯殿山神社

栗山郷の湯西川筋には赤沢と川戸平、そして一つ石の3ヶ所に高房神社が祀られている。温泉街の西外れにある赤沢の高房神社は上社とされる。 長い石段の先の森の中に、古めかしい拝殿が鎮座している。高房神社上社には、諏訪神社が合祀されており、御神像は木…

平家の里

湯西川温泉は、平家落人伝説の地として古くから知られているが、落人達の生き様や生活様式などを長く保存継承する拠点として、村内の茅葺屋根の民家を移築して再現された「平家の里」が温泉地の西にある。6月に行われる平家大祭は、湯殿山神社から平家の里…

高手観音堂、薬師堂

平の高房からさらに山奥へ平家狩人村に向かって進むと、左手に三十三観世音堂があり、高手観音堂ともいう。当地の地名は湯西川の高手といい、大永年間(1521~27)の古文書には高出村との記録もある。氏子は高手と花輪の集落13世帯である。 観音堂に安置され…

湯西川温泉・平の高房

塩原から会津東街道を西に進み、上三依から南下し、五十里湖から再び西へと渓谷を進むと、平家の落人伝説が残る湯西川温泉に着く。温泉街を抜けなおも奥へ進むと右手に大きな門構えの平の高房という宿がある。 平家砦の館と銘打つこの宿は、湯西川に逃げのび…

塩原八幡宮、逆杉

日塩もみじラインの入口近くに、国の天然記念物の逆杉で有名な塩原八幡宮が建っている。 創建は大同2年(807)とされているが、社伝によれば、平安時代の康平元年(1058)に、源頼義・義家父子が前九年合戦(1051~62)に際して、ここの逆杉に神気を霊感して…

もみじ谷吊橋、回顧の吊橋

塩原温泉の案内パンフを参考に塩原渓谷を観て回る。渓谷の下流にいくつか吊橋が架かっているが、最下流にある塩原ダムによりできた塩原湖には「もみじ谷大吊橋」がある。ダムの形式は重力式コンクリートダムで、主に灌漑、洪水調節の多目的ダムである。 歩行…

妙雲寺

塩原温泉のほぼ中心に、甘露山妙雲寺がある。温泉街に面して大門があるが、駐車場のある脇門から入る。 寿永年間(1182~85)に源平の戦いに敗れた平家一門の平重盛の妹・妙雲禅尼が、平貞能と共にこの地に逃れ、草庵を結んだのが始まりとされる古刹で、正和…

大沼公園

日光国立公園塩原地区は、七十余の滝が流れ落ちる箒川の渓谷と、高原火山の森林山岳景観、豊富な温泉に恵まれ、多種多様な遊歩道、自然観光スポットを廻って散策を十分楽しめることができる。 奥塩原新湯地区から塩原渓谷に抜ける塩原自然研究路も、数多い散…

奥塩原・元湯温泉

昼食後、塩原温泉に向かうと雨が土砂降りになってきたので、塩原渓谷も観光しないでひたすら温泉に向かった。ようやく緑濃い奥塩原の元湯温泉に着いた頃、雨が小振りになった。 塩原温泉発祥の地である元湯温泉の歴史は古く、今から1200年程前の大同元年(80…

クローバーボヌール

朝早かったのでお腹が空いた。ランチは大田原市で人気のあるクローバーボヌールに予約して、早めに席につく。場所は住宅街の中で分かり難いが、広い駐車場がある。 ハンバーグステーキとクラシックステーキを頼む。新鮮なサラダには、マスタードドレッシング…

那須神社

那須官衙跡の北約10kmに黒羽城があり、その西数kmのところに那須神社がある。杉が植えられた長い参道の先に鳥居があり、くぐると広々とした境内に出る。振り返ってみると、参道の入口が見えない程だ。 那須神社の本殿と楼門は、今年3月に国の重要文化財に…

駒形大塚古墳、なす風土記の丘

三和神社の手前、御霊神社の南東に、駒形大塚古墳がある。この古墳は、関東地方最古の古墳の一つであり、4世紀に造られた全長64mの前方後方墳である。 前方部の墳丘は失われているが、その先端が八の字型に前開きする古式な形である。画文帯四獣(龍虎)鏡…

三和神社、御霊神社

笠石神社のある国道294号線沿いには、古墳や横穴墓群がたくさん残されている。国道294号線の少し西側には、東山道駅路跡が推定されている。近くには那須官衙跡もあり、その南の那珂川町三輪に、三和神社がある。由緒書きによると、始め毛野国三輪山と称する…

笠石神社

7月中旬に栃木県の大田原、塩原、湯西川の史跡巡りに出かけた。一番のお目当ては大田原市の笠石神社で、早く着いたため先にほかを廻ったが、この神社から始める。 大田原市湯津上に鎮座する笠石神社は、那須国造碑(くにのみやつこのひ)があることで知られ…

那須温泉神社

石段を上がると左手に大きな五葉松がある。とちぎ名木百選の那須五葉松で、推定樹齢約800年とされる。 右手には御幣を立てた神馬像が立っている。 正面の拝殿は、昭和60年竣工で、延喜式内社温泉神社の扁額も真新しい。裏にある本殿は、慶長12年(1607)那須…

那須温泉神社

殺生石の手前西側に温泉(ゆぜん)神社がある。道路に面した一の鳥居の奥に社務所があり、その奥にこの二の鳥居がある。扁額は、一の鳥居と同じく石製のようだ。 二の鳥居の右手に相撲の土俵がある。 その先には見立神社がある。 この地に温泉を発見し、温泉…

殺生石

左の木道を進むと左手に千体地蔵と教伝地獄がある。 昔、白河の蓮華寺に教伝という住職がいた。生まれながらの不良少年だった教伝は、母と一緒に寺に住むようになっても素行が悪かった。元享元年(1321)のこと、教伝は友と那須温泉に湯治に出かける朝、母の…

那須湯本 殺生石

週末に那須の茶臼岳に登ろうと朝早く出かけたが、ロープウェイ乗り場の手前でひどい渋滞に遭い、ハイキングをあきらめた。那須高原展望台から見た那須連山は、紅葉の真っ盛りだった。 一番左の山が櫛ヶ峰(1638m)、中央やや右手の丸い山頂が茶臼岳(1915m)…

社殿の右側に男体山山頂奥宮への登拝門がある。毎年、開山祭り(5/5)から閉山祭り(10/25)まで開くそうだ。右手に二荒山上奥宮登拝口の標石があり、左手には本殿脇に良縁の松が見える。 鳥居をよく見ると、二荒山神社の扁額の廻りに、三つ巴の神紋が四つあ…

中禅寺湖の北岸、男体山山麓の景勝地に二荒山神社中宮祠がある。日光を代表する湖である中禅寺湖は、水面の海抜高度1269mを誇る。発見されたのは天応2年(782)日光開山の祖・勝道上人が男体山の登頂に成功した時、山の上から湖を見つけたという。 中禅寺…