半坪ビオトープの日記

2013-01-01から1年間の記事一覧

米沢城跡、上杉神社

米沢市内に入りまず訪れたのは、上杉神社がある米沢城跡である。米沢城は、暦仁元年(1238)長井荘地頭大江時広が城館を置いたことに始まるという。戦国時代末に秀吉は上杉景勝を会津に、その家臣直江兼続を米沢に入れた。兼続が築いた米沢城は、天守閣や高…

大師堂、三重塔

観音堂の右手に弘法大師堂が建っている。昭和59年に弘法大師生誕1200年を記念して建立された。 前住職清昭和上が高野山と四国八十八ヶ所を巡拝し持ち帰った聖地の石を堂内の宝前に巡らして、踏んで巡れるようにしてある。 弘法大師堂の裏手の森の中に三重塔…

延命地蔵、観音堂

参道右手奥に大きな延命地蔵菩薩が祀られている。天保3年(1832)米沢の豪商渡部伊右ェ門広繁が建立した。基礎及び台座は米沢の赤崩石、身体は上山の川流石で造られ、総高さ約5mの県南一の石像で、費用は450両といわれる。 笹野観音堂は、昔、坂上田村麻呂…

笹野観音堂、仁王門

白布温泉から米沢市内へ向う途中、左手に笹野観音堂がある。天保11年(1840)に民家より出火して以前の仁王門は焼失した。現在の仁王門は明治6年、米沢の豪商渡部伊右ェ門広繁・広豊親子が南原の常慶院より買い受け移築して再建された。 仁王の堅固な身体に…

新高湯温泉

白布湯元駅からロープウェイの右手奥にあるダートの坂を上って行くと新高湯温泉にたどり着く。姥湯温泉、大平温泉などとともに米沢八湯の一つである新高湯温泉は、西吾妻山山麓の秘湯として標高1,126mの山奥にある源泉源流の温泉宿である。 文政4年(1821)…

下山の道

下山するとなると足取りも軽くなる。梵天岩からの急坂を下り始めると視界も開けている。右奥の山は東吾妻山で、左奥の一番高い山は一切経山である。 なおも下って大凹の湿原に出たところで、黄色いスミレを見つけた。キバナノコマノツメ(Viola biflora)で…

西吾妻山

西吾妻山 とうとう大岩が集まった梵天岩にたどり着いた。 梵天岩は標高が2,005mあり山頂のように見えるが、西吾妻山(2,035m)の山頂はさらに先に構えている。 大岩の陰にまたもやコケモモの実がなっているのを見つけた。食べられるというが、ちょっと酸っぱ…

梵天岩への急坂

湿原の終わりに大凹の水場がある。少しだが冷たい清水が落ちてくる。 いよいよ急坂を登り始めようとするとき、道端にアザミが咲いていた。ナンブタカネアザミ(Cirsium nambuense)である。岩手山、栗駒山、鳥海山、月山、飯豊山地、西吾妻山の高山帯の草地…

大凹、いろは沼

視界の開けた人形石から中大巓の裾を左から回り込んで、南に大きく構えている西吾妻山(2,035m)に向う。木道が整備されているので歩きやすい。 後ろを振り返ると、左端の東大巓(1,927m)から右端の中吾妻山(1,930m)に続く山稜の向こうに、一切経山(1,94…

人形石

オオシラビソの樹林の中の薄暗い登山道の視界が開けると、広々とした岩場に出る。東の彼方向こうに見えるのは、東大巓や一切経山、東吾妻山などの山並みである。 翻って南を見ると、これから目指す西吾妻山がどっしりと構えている。 大岩が固まっているとこ…

北望台

北望台(1,820m)の左手に五名峰展望台があり、飯豊・朝日・月山・鳥海・蔵王と五つの日本百名山が見渡せるということだが、遥か彼方は霞んでいて確認できなかった。 北望台の右手に「至人形石」と書かれた道標があったが、西吾妻山の登山口としては分かり難い…

天元台高原

9月下旬に山形県の西吾妻山に登り、米沢周辺を見て回った。福島飯坂ICから米沢を経由して南下し、白布温泉からロープウェイに乗って天元台に向う。 全市町村に温泉が湧く温泉王国、山形。県南に位置する米沢には、個性的な名湯・秘湯が集まり米沢八湯がある…

ナスとピーマンと鶏ムネ肉の甘酢あん

ナスとピーマンが余っていたのでそれにあうレシピを探した(4人前)。 ① 鶏ムネ肉350gを一口大に削ぎ切りし、酒大2・醤油大1/2に浸す。 ② 鶏肉に片栗粉をまぶし、フライパンにサラダ油大3をしき、こんがり焼いたら取り出しておく。 ③ ナス3本、ピーマン…

エビのココナツカレー

エビのココナツカレーのレシピからトマトを除いて作ってみた(4人前)。 ① オリーブ油大2を敷いたフライパンに、ニンニク・ショウガ各1片のみじん切りを炒め、香りが出てきたらエビ20尾を炒めて取り出しておく。 ② 同じフライパンにオリーブ油大2を敷…

アイヌ文化の森

旭川市北西にある広大な自然公園「嵐山」の園内に「アイヌ文化の森・伝承のコタン」がある。駐車場から石狩川の支流、オサラッペ川に架かるチノミシリルイカ橋を渡って公園に入る。チノミシリとは、我ら祈る場つまり聖なる山の意であり、ルイカとは橋の意で…

兵村記念館

旭山動物園の手前に、旭川兵村記念館がある。旭川村の屯田兵は、明治25年(1892)に家族とあわせて400戸2,334人が入地している。その旭川の兵村の人々の開拓の熱意と苦労を後世に伝えようと資料を集めて、昭和56年に記念館が建てられた。 旭川兵村の米作りは…

ジンギスカン、男山酒造

旭川市内で3回目の昼食は、ジンギスカンにした。最近リニューアルしたという「松尾」の大町店は新しくて清潔な雰囲気が漂う。 初めての方用の「お試しセット」を頼むと、特上ラム肉、ラム肉、焼き野菜大盛りに雪わさびがセットになっている。 野菜を周りで…

旭川市博物館

北海道最後の日は、旭川の街中を観て回った。旭川市博物館は、旭川市音楽堂、国際会議場とともに大雪クリスタルホールの中に併設されている。 常設展示室の上層階には、先住民のアイヌの人々やそれ以前の古代の人々、または明治以降屯田兵として入植してきた…

日高山脈博物館

帯広駅の近くに、世界で唯一といわれるばんえい競馬場がある。頑丈な馬が重りを載せた鉄ソリを引いて力とスピードを競う。北海道開拓時代の遺産として帯広市が運営している。隣接する「とかちむら」では、産直市場、観光センター、馬の資料館、飲食店などを…

帯広百年記念館

然別湖は、大雪山国立公園の南東端にあり、北西端にある旭川に帰るには約200kmもあるので、帯広、日高峠を越えて、十勝岳の麓の白金温泉を経由することにした。 帯広百年記念館は、開拓団体の晩成社が帯広に開拓の鍬を下ろした明治16年(1882)から百年目の…

然別湖遊覧

北海道十勝管内鹿追町北部にある然別湖は、大雪山国立公園内にある唯一の自然湖である。湖畔温泉前から遊覧船が出ていて、一周40分で神秘的な湖を船上から楽しむことができる。向かいの山は天望山(1,173m)で、湖面に山の姿が映ると「くちびる」の形になる…

大雪高原の蝶

第一花畑を過ぎると、後は林の中を下って行くので、最後にもう一度緑岳を眺めておく。登頂できなかったのは残念だけど、上ホロカメットク山をはじめ、都合4回も大雪山の山にアタックできたのは上出来だった。黒岳で霧に遭ったが、雨は一度も降らなかった。…

下山の道

戻りかけたところで、コマクサ(Dicentra peregrina)を1株だけ見つけた。いつも砂礫地の中にぽつんと咲くので、人嫌いの目立ちたがりやなのかと思う。子葉の発達が悪く、双子葉植物なのに子葉は1個しかでない。 エイコの沢上流部のチシマアザミにエゾシロ…

緑岳登頂断念

この辺りから風当たりが強くなるせいか、アザミ属に似たトウヒレン属の花が多くなる。砂礫地にべたっと張り付くように生えるウスユキトウヒレンが代表的だが、この花は、その1品種として知られるユキバトウヒレン(Saussurea yanagisawae f. nivea)である…

またも花畑

最後のハイマツ林の間で、またもいろいろな花が咲いていた。この黄色の花は、ミヤマアキノキリンソウ(Solidago virgaurea ssp. leiocarpa f. japonalpestris)である。北海道と本州中部地方以北の亜高山帯〜高山帯の礫地や草地に生える多年草で、高さは15~7…

草の実、木の実

エイコの沢の脇を上り詰めると、ちょっとした林の中に入る。林下には、いくつか草の実や木の実が見かけられた。この赤い実は、エゾタケシマラン(Streptopus streptpoides)の実である。北海道と本州中部地方以北の亜高山帯の林内に生える多年草で、高さは10…

エイコの沢上流

ようやく緑岳(2,019m)の山頂部に近づいてきた。登山道の右脇には稜線から始まる急斜面の雪渓が残っている。 緑岳の右手彼方に見える山稜は、緑岳に隠れて見えない小泉岳(2,158m)の尾根および東岳(2,067m)と思われる。 エイコの沢の最上流部であり、こ…

なおも雪渓

雪渓を渡りきると、またもや同じような雪渓が横たわっている。こちらも下がどこまで続いているか見えない。 二つの雪渓が並んで残っていたわけである。雪渓の脇は、雪が解けて花畑となっている。 エゾコザクラは何度見ても可愛らしい。北海道でも高山帯だけ…

大雪渓

第二花畑が終わるところにもコエゾツガザクラの大群落があった。コエゾツガザクラは雑種第一代であり、多くの花を咲かせ種子も作るのだが、その種子から子孫を残すことはほとんどなく、まれに戻し交雑が起こるとニシキツガザクラになるという。このようにコ…

大雪田、第二花畑

第一花畑の先には大きな雪田が構えていた。縦横100m近くあるだろう。雪の厚さがどれほどか分からないが、多分、次の積雪まで残る万年雪になると思われる。 振り返ってみてもその広さに驚くが、霧で視界がない時には道に迷いそうだ。所々に赤い粉がまかれ印が…