半坪ビオトープの日記

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

霧雨のお花畑

お花畑を南に突っ切って、乗鞍岳の主峰・剣ケ峰に向かう登山道があるのだが、霧雨と防風のために登山禁止のロープが張られている。お花畑だけでは、どうも花の種類が少ないが致し方ない。このお花畑で一番多く見かけるのは、やはりミヤマキンポウゲとハクサ…

畳平、お花畑

ここにもチングルマがまとまって咲いていた。花後、花柱は伸びて放射状に広がる。和名の珍車とは、この実の形が子供の風車に見えたことから、稚児車から転じて名付けられた。北海道大雪山などのお花畑で大群落をつくるので有名である。 右下には、小さなミネ…

乗鞍岳、畳平

乗鞍スカイラインをバスで上り詰めた乗鞍岳の畳平は、霧雨と強風の中で何も見えなかった。畳平の休憩所で1時間程様子を見ていたが、霧雨の悪天候に変化がないので、お花畑だけ見て歩こうと雨支度して出かけた。乗鞍岳の主峰・剣ケ峰山頂(3026m)には、乗鞍…

平湯温泉

乗鞍岳の麓、海抜1250mにある平湯温泉は、奥飛騨温泉郷の中でも最も古く、江戸時代には北陸の大名も参勤交代の道中で疲れをとり、湯治場として栄えた。平湯神社からさらに奥に入った山中に、平湯温泉発祥の地といわれる神の湯がある。木々に囲まれた素朴な雰…

平湯神社

翌朝すぐ乗鞍岳に向かうために、岐阜県平湯温泉に泊まる。雨が降ってきたが、散歩がてら近くの平湯神社を訪れる。 創建は定かではなく、元々は、天照大神を主祭神とする「神明神社」であったが、昭和55年(1980)平湯温泉の「白猿伝説」により白猿を合祀し、…

大正池

田代池と打って変わって、石がごろごろとした広い河原の先に、ようやく大正池が見えてきた。梓川の川幅が広くなって、そのまま大正池となっていく。 名物の立ち枯れの木もちらほら散見される。昭和初期には2000数百本あったとされ、数十年前に見た時もかなり…

田代池

田代橋を渡って、疲れた者は真っ直ぐ帝国ホテルへ休憩に向かい、残りは梓川左岸を田代池に向かう。水量も増え、川幅が狭くなって、梓川の流れを手に取るように近くで見ることになる。 雨も上がり、川岸に下りることができるところでは、川の流れる様を写真に…

ウェストン碑、穂高橋

ようやく明神岳方向を見返すところまできた。晴れていればここから、岳沢の上にジャンダルムと奥穂高岳、その左右に西穂高岳、前穂高岳と穂高連峰が揃って見えるはずなのだが、雲がかかっているので残念ながら見渡せない。 明神池から1時間程で河童橋に戻り…

梓川右岸

明神池を後にして、梓川の右岸に設けられた遊歩道を、河童橋に向かって戻り始める。この大きな花は、キオン属のハンゴンソウ(Senecio cannabifolius)である。本州の中部地方以北及び北海道の山地の湿った草地、林縁に生える多年草で、高さは1~2mになる…

明神池

明神橋を渡って梓川右岸を左に少し下った後、右手の林の中を進むと大きな鳥居が建っている。ここから穂高神社奥宮の境内、つまり、神垣内(上高地)に入ることになる。 境内を進むと、右手に上条嘉門次のレリーフが設置されている。上条嘉門次は、明治時代に…

明神橋

再び川に近づくと、河原にはヤナギの明るい林が広がり、足下にはヤマハハコ(Anaphalis margaritacea)が咲いている。本州中部地方以北および北海道の山地、高原などに生える多年草で、高さは30~70cmになる。雌雄異株。8月から9月に、茎の上部に淡黄色の…

明神岳

こちらのキキョウ科の花は、ツリガネニンジン属のソバナ(Adenophora remotiflora)である。本州〜九州の山地の林縁や沢沿いに生える多年草で、高さは50~100cmになる。花期の8月頃、青紫色の円錐状に近い鐘形の花を咲かせる。花冠の先は5裂し、裂片の先は…

上高地、河童橋

翌朝の乗鞍岳山頂は雨と霧の天気なので登山は諦め、終日上高地散策に切り替えて平湯に泊まり、翌日岐阜県側から乗鞍岳に挑むことにした。 乗鞍高原から上高地バスターミナルへは、雨模様でひまになったタクシーを割安で使い、沢度経由で向かった。ターミナル…

乗鞍高原温泉郷

牛留池から宿に戻る途中で、一瞬だけ雲が少し上がって乗鞍岳の山腹が姿を見せた。上の方には雪渓が少し見えるが、山頂はまだ雲に隠れている。天気予報によると、松本盆地や乗鞍高原の明日の天気は少しよさそうだが、乗鞍岳は遠い沖縄地方にある台風11号の影…

乗鞍高原、牛留池

ようやく牛留池が見え隠れしてくる頃、遊歩道の脇に面白い格好をした根曲がり松が姿を見せた。一回転して輪を描いている。 牛留池は、乗鞍高原を代表する池で、標高1580mにある。乗鞍岳が噴火してできた溶岩台地の窪地にあり、晴れていれば乗鞍岳が水面に美…

乗鞍高原、善五郎の滝

8月上旬にいつもの遊び仲間と連れ立って、乗鞍岳と上高地のトレッキングに出かけた。去年は立山で3日雨にたたられ登山を断念したが、今年こそ晴れるだろうと期待していた。松本から新島々、乗鞍高原へと向かう車窓から見る眺めは、青空よりも雲が多くなっ…

ツチガエルとヌマガエル

8月末に恒例の読書会合宿で、房総の岩井海岸に出かけた。千葉県は関東一の早場米の産地で、早くも稲刈りが始まっていて、田んぼの周りには小さなカエルがたくさん飛び跳ねていた。中央彼方に見える奥の双耳峰が、南総里見八犬伝の舞台となった伏姫籠穴があ…

エビとマッシュルームのアヒージョ

マッシュルームがたくさんあったので、エビを買い足してスペイン風のアヒージョを作った(2人前)。 ① マッシュルーム1パックを半分程に切る。ニンニク2片はみじん切り、鷹の爪1本は5mm幅に切る。 ② フライパンにオリーブオイル90mℓを入れ、ニンニク…

鶏もも肉とダイコンとニンジンの煮物

ダイコンが余っていたので鶏肉との煮物のレシピを見つけた(4人前)。 ① ダイコン800gは、1.5cm厚さのいちょう切り、ニンジン1本は、乱切りにする。 ② 鶏もも肉2枚(500g)は、一口大に切る。 ③ 切った材料と、酒大4、みりん大4、砂糖大2、醤油大4、…

今市の滝尾神社

帰る途中、日光杉並木のある今市を通ったので、今市宿の西外れにある今市総鎮守・滝尾(たきのお)神社に立ち寄った。大きな一の鳥居は、木造でかなり年数が経っているらしく、朽ち始めているのが気にかかる。全国的にも珍しい風車を祀る神社で、黄色・ピン…

高房神社、湯殿山神社

栗山郷の湯西川筋には赤沢と川戸平、そして一つ石の3ヶ所に高房神社が祀られている。温泉街の西外れにある赤沢の高房神社は上社とされる。 長い石段の先の森の中に、古めかしい拝殿が鎮座している。高房神社上社には、諏訪神社が合祀されており、御神像は木…

平家の里

湯西川温泉は、平家落人伝説の地として古くから知られているが、落人達の生き様や生活様式などを長く保存継承する拠点として、村内の茅葺屋根の民家を移築して再現された「平家の里」が温泉地の西にある。6月に行われる平家大祭は、湯殿山神社から平家の里…

高手観音堂、薬師堂

平の高房からさらに山奥へ平家狩人村に向かって進むと、左手に三十三観世音堂があり、高手観音堂ともいう。当地の地名は湯西川の高手といい、大永年間(1521~27)の古文書には高出村との記録もある。氏子は高手と花輪の集落13世帯である。 観音堂に安置され…

湯西川温泉・平の高房

塩原から会津東街道を西に進み、上三依から南下し、五十里湖から再び西へと渓谷を進むと、平家の落人伝説が残る湯西川温泉に着く。温泉街を抜けなおも奥へ進むと右手に大きな門構えの平の高房という宿がある。 平家砦の館と銘打つこの宿は、湯西川に逃げのび…

塩原八幡宮、逆杉

日塩もみじラインの入口近くに、国の天然記念物の逆杉で有名な塩原八幡宮が建っている。 創建は大同2年(807)とされているが、社伝によれば、平安時代の康平元年(1058)に、源頼義・義家父子が前九年合戦(1051~62)に際して、ここの逆杉に神気を霊感して…