半坪ビオトープの日記

八幡平

八幡平頂上直下にある藤七温泉の近くに蓬莱境がある。オオシラビソやコメツガの鬱蒼とした原生林の中に奇岩・怪石が連続し、迷宮のような自然の大庭園というので訪れたが、湿気が多く視界が悪いのであまり楽しめなかった。 こうした高山の林下でよく見かける…

黒谷地湿原にもイワイチョウ、シロバナトウウチソウ、エゾオヤマリンドウ、トウゲブキなどほかの湿原で見られる花は大体そろっている。 この黄色の小さな花は、イワオトギリ(岩弟切、Hypericum kamtschaticum var. hondoense) という。本州の中部地方以北の…

八幡平頂上の周遊コースは前の日に雨模様の中歩いたので、この日は気軽に行ける黒谷地湿原を訪ねた。駐車場から15分で行ける高層湿原は少ないと思う。 木道のコースに入るとすぐに道端のハチマンタイアザミの花にいろいろな蝶が舞っていた。これはミドリヒ…

翌日は打って変わって晴天となった。また八幡平頂上に向かったが、まだ台風8号の影響が残っているのか雲が湧き出てきた。これは頂上付近から秋田県側を見晴らしたもの。大深沢源流の原生林が見える。 こちらは岩手県との県境にあるもっこ岳(1577m)。山頂…

大沼湿原ではミズギク(水菊、Inula ciliaris) も見られる。中部地方以北の本州と宮崎県の山地の湿地に自生するオグルマ属の多年草。茎はふつう分枝せず、径3〜4cmの頭花を一つつける。 山の迫る斜面には、ホツツジ(Tripetaleia paniculata) が見られる…

後生掛温泉のすぐ下に大沼湿原があり、遊歩道で大沼を約20分で一周できる。湿原にはタチギボウシが群生し、遊歩道わきにも多くの花が咲いている。 この紫色の花は、日本全国の山地の湿地帯に自生する、ミゾカクシ属のサワギキョウ(Lobelia sessilifolia) …

日本全国の山野の湿地帯でよく見かけるウメバチソウ(Parnassia palustris) は、北半球に広く分布している。梅鉢の紋を連想して名づけられたが、瑞々しく清楚な感じが小気味よい。 この白いシオガマは、本州中部地方以北の高山帯に分布するエゾシオガマ(Ped…

湿原でよく見かけるのは、このタチギボウシ(Hosta rectifolia) で、コバギボウシ(H. sieboldii) の北方変異型とされ、紫色も濃く立ち姿がよく目立つ。 湿原の水辺には丸い葉が特徴のイワイチョウ(岩銀杏、Fauria crista-galli) の花がまだ咲き残っていた…

八幡平頂上付近にいくつもある沼の中で最も大きいのが八幡沼で、両岸には立派な避難小屋がある。八幡平周辺は登山道がかなり整備されているが、発生しやすい霧になると視界が利かなくなるので心強い。 沼の斜面にはトウゲブキやハチマンタイアザミ、シロバナ…

八幡平頂上から数分でガマ沼に着く。天気が悪いせいかぱっとしないが、この辺りから次の八幡沼にかけていろいろな花が増えてくる。 道端に多いのは小さな白い花をつけたモミジカラマツ(Trautvetteria japonica) だ。 斜面にはゼンテイカ(Hemerocallis midd…

時折雨がぱらつく中を傘をさしたり閉じたりしながら進む。メガネ沼を見下ろす処で、クルマユリ(Lilium medeoloides) が咲いていた。 高さが30cmほどでコオニユリより一回り小さく、茎の中ほどに10枚前後の輪生葉を付けるのでこの名がある。 沼の斜面…

翌日は松川温泉から樹海ラインを八幡平へ向かった。八幡平は岩手・秋田県境にある、八幡平、秋田駒ケ岳、秋田焼山、岩手山の四つの活火山のうち唯一噴火記録を持たない火山だが、噴気活動は盛んである。途中、勢いよく蒸気が噴出している「太古の息吹」があ…

盛岡から八幡平に向かう途中に岩手山(2038m)が秀麗な姿を見せているはずだったが、あいにくの曇天で全く見えない。 岩手山の最後の噴火(1719)の際に流れ出た溶岩流が150haの焼走りである。 この柱状節理の岩層の絶壁は、松川玄武岩という。八幡平と…