
時折雨がぱらつく中を傘をさしたり閉じたりしながら進む。メガネ沼を見下ろす処で、クルマユリ(Lilium medeoloides) が咲いていた。

高さが30cmほどでコオニユリより一回り小さく、茎の中ほどに10枚前後の輪生葉を付けるのでこの名がある。

沼の斜面にはニッコウキスゲが見かけられ、道端には東北地方以北に分布するトウゲブキ(Ligularia hodgsonii) がところどころに群生している。別名エゾタカラコウという。

まもなく八幡平頂上(1613m)に着く。ほとんど平坦な林の中なので、最も頂上らしくない頂上といえよう。アオモリトドマツの原生林に囲まれていて、展望台があるものの原生林しか見えない。