半坪ビオトープの日記

岡山

菩提寺

津山から北東方向に那岐山(1255m)があり、その南麓にある菩提寺に向かうと、すぐ手前に那岐山麓山の駅があったので立ち寄った。アルプスの民家を模した山の駅には、ウィンナーや豆腐作りなどの加工体験や農業体験メニューがあり、コテージに泊まることもで…

中山神社

津山市一宮にある中山神社は、美作国唯一の式内社の名神大社であり、美作国一宮である。二宮の高野神社とともに『今昔物語』『宇治拾遺物語』にもその名がみえる。折口信夫、池田弥三郎らは、『古今和歌集』にみえる「吉備の中山」を当社に比定している。 寛…

安養寺(会陽)、奥津峡 

古代、美作国は、国分寺や総社、一宮の中山神社などが集まる中央の津山盆地が中心だったが、今の美作市がある東部は古くから仏教が栄え、近世には因幡往来・出雲往来が通過し、交通の要所であった。美作市役所の近くに真言宗の間山二王院安養寺がある。昔、…

津山洋学資料館、城東

津山城跡の東裾を流れる宮川に架かる宮川大橋を東に進むと旧出雲往来である。道が直角に曲がった鉤曲がりは、城下の雰囲気を漂わせ、両側には往時を偲ばせる出格子窓、海鼠壁、袖壁などを残す商家が約1.2km軒を連ねる。中央やや東よりにある城東むかし町家(…

津山城跡、衆楽園

古代の吉備が3国に分国された後、和銅6年(713)に備前国から北に位置する美作国が分国された。鉄資源を吉備氏から直接大和政権の管理下において、吉備氏弱体化が図られたといわれる。 その後、美作には安定勢力が出現せず、周辺勢力の草刈り場となってい…

誕生寺、客殿

御影堂の右手には、庫裏・客殿(方丈)・中門・唐門・袴腰鐘楼が並ぶ。中門をくぐり客殿入口の唐門を入ると、有料(200円)だが客殿と庭園を拝観できる。 客殿は文政12年(1829)の再建である。客殿内部は、鶴の間、唐獅子の間、表上段の間、鷹の間、虎の間…

誕生寺、御影堂

志呂神社から10kmほど北の久米南町に誕生寺がある。浄土宗他力念仏門の開祖・法然上人の誕生地とされる地に建立された、法然上人二十五霊場の第一番とされ、浄土宗の特別寺院で、山号は栃社山と号する。目を瞠るほど大きな山門は、正徳5年(1716)に建造さ…

志呂神社

同じ建部町の豊楽寺から2kmほど北の、三樹山の麓に志呂神社がある。志呂宮の名で親しまれている。向拝を設けた拝殿の後ろに、これまた長大な向拝を備えた本殿が厳かに構えている。 社伝では、美作国が備前国から分国した和銅6年(713)に、弓削庄27カ村の…

豊楽寺

岡山城下を発して北に向かい、建部を経て津山城下に入る道が、備前と美作を結ぶ津山往来であるが、その途中の建部町に静謐山豊楽寺(ぶらくじ)がある。高野山真言宗美作八十八ヶ所第二十一番札所である。寺伝によれば、和銅2年(709)玄硃が開山したしたと…

岡山後楽園

岡山市の中心部にある後楽園は、金沢市の兼六園、水戸市の偕楽園とともに日本三名園に数えられている大名庭園である。江戸時代初期に造営された、元禄文化を代表する庭園で、国の特別名勝に指定されている。 後楽園は岡山藩主・池田綱政が岡山郡代官・津田永…

吉備津彦神社

備前国と備中国の境の吉備の中山(175m)の北西麓に北面して、備中国一宮・吉備津神社が鎮座しているが、こちらの北東麓には備前国一宮・吉備津彦神社が鎮座する。主祭神は吉備津神社と同じく大吉備津彦命だが、草創期には中山全体が神域であったとみられ、…

吉備津神社

岡山市西部、備前国と備中国の境の吉備の中山(175m)の北西麓に北面して、備中国一宮・吉備津神社が鎮座している。吉備の中山は古来より神体山とされ、北東麓には備前国一宮・吉備津彦神社が鎮座する。両社とも主祭神に、当地を治めたとされる大吉備津彦命…

倉敷、大原美術館 

岡山市の西、総社市の南に倉敷市がある。古来より交通の要所で、高梁川の支流・倉敷川は運河として利用され、江戸時代には商人の町、明治時代には繊維産業の町、近年は工業都市、そして文化観光都市として発展して来た。その中心に白壁や倉敷川に沿った柳並…

総社宮、拝殿の絵馬

総社宮が貞享4年(1687)に再建された翌年、彩色二十四孝の絵馬が奉納された。これにより商家の信仰が増し、豪商の西戎屋等により京都の一流画家の描いた絵馬が奉納されるなどして繁栄した。周辺は門前町・宿場町として発展し、のちの総社市の礎を築いた。 …

備中国総社宮

岡山市の西隣の総社市に備中国総社宮がある。創建は不詳だが由緒書によると、総社ができる以前、当地には仁徳天皇の皇妃・八田皇女の名代として八田部(八部)が設けられたという。のち御友別(応神天皇妃の兄)の子孫が当地に移住し国造となり、野俣神社(…

大山、蒜山

中渡りの道を進むと、大山の夏山登山道と交差する。突っ切ると左にひっそりと洞明院が建っている。西明院谷寺院群に属し、現在は宿坊となっている。入口の門は江戸時代初期のものと伝えられ、花や猿の緻密な彫刻が施されている。洞明院の先を左に折れて上り…