半坪ビオトープの日記

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

片倉岳展望台より田沢湖

登山道は急な箇所もほとんどなく緩やかに登っていくと、赤茶けた砂礫地にベンチが置いてある展望台に着く。視界が開けて北東から南西にかけて辺り一面が見渡せる。北東に見える乳頭山の右手前が笹森山で、その峰続きの一番右の山は、湯森山。その間の丸い山…

乳頭山を望む

草原というよりか低木林の登山道脇には、アジサイ属のノリウツギ(Hydrangea panuculata)が満開に咲いている。日本全国の山野でよく見かけるが、千島から樺太、中国にも分布する。生育地も選ばず日当りがよければいたる所に生える。7月から9月にかけて、…

硫黄鉱山跡

道端にはよく見かけるハナニガナ(Ixeris dentate var. albiflora f. amplifolia)が黄色の花を咲かせている。シロバナニガナの1品種で、日本全国の山野、丘陵に生える多年草。高さは40~70cmになる。 ほかにもいろいろと咲いている。左の賑やかな花は、バ…

秋田駒ヶ岳、八合目

大鰐温泉は岩木山にも八甲田山にも戻ることができるので予備日として泊まったが、急遽予定を変更して大鰐温泉を朝早く発ち、100km南の秋田駒ヶ岳に向かう。今回の東北旅行は始めと終わりが雨続きで、雨の降らない日は中3日しかなかった。そのためハードだ…

大鰐温泉、大円寺

岩木山麓から弘前市を南下し、すぐ南にある大鰐温泉に泊まる。大鰐温泉は、約800年前に高伯寺の円智によって発見されたという。高伯寺は東北自動車道の北側、神岡山中腹のリンゴ園に礎石を残す。慶安3年(1650)現在地に移り、明治時代初期の神仏分離の際、…

巖鬼山神社

岩木山の山麓は大きく見積もると直径30kmもあり、南麓には壮大な岩木山神社があるが、北麓の鬱蒼とした杉林の中に、巖鬼山(がんきさん)神社がひっそりと鎮座している。赤い両部鳥居の一の鳥居は、大きく堂々としている。 参道の両側に真っ直ぐに屹立する…

鬼神社

岩木山は、古くから信仰の対象にされ、山頂には岩木山神社奥宮があり、南東麓には岩木山神社や高照神社が祀られている。岩木山の山麓にはほかにもいくつも神社があるので、主なものとして東麓の鬼神社と北麓の巖鬼山神社を見て回った。 岩木山東麓の鬼沢集落…

岩木山下山

岩木山は安山岩で構成されており、頂上部に直径800mの破壊された火口があり、それを埋めて現在の山頂ドームなどが生じた。側火山が3個あり、山頂部や山腹斜面に多数の爆裂火口がある。山頂北東側の赤倉沢の馬蹄型火口は大規模な山体崩壊の跡で、北東山麓の…

岩木山山頂

急な第一おみ坂も15分ほどで登りきると、しばらく平坦な道が続く。木々の間に「夢のカプセル」という標識が立っていた。なにか夢のあるものを埋めているのだろう。 この辺りにもウゴアザミの群落がある。8月も半ばになると花がめっきり少なくなるので、大柄…

大倉岩、おみ坂

岩がするどく天に向かって屹立している。向こうに見えるのは鳥海山である。 登山道脇の岩は険しい姿を見せ、近づかないようロープが張られている。 山頂はまたもや霧に隠れて見えなくなったが、手前右の厳しい急坂の第一おみ坂が姿を現す。やはり青森県最高…

岩木山、鳥ノ海噴火口

右手に鳥海山(1502m)へ上る道を分けて、真っ直ぐ鳥ノ海噴火口に下る道を進む。ここはすでに9合目で、標高1470mある。岩木山山頂(1625m)までちょっと下ってから上るが1時間もかからないだろう。 歩き始めるとすぐ足下にいくつか花が咲いていた。黄色…

岩木スカイライン、リフト

翌朝、岩木山神社に朝日が差し込む様子は厳粛だが、後ろに控える岩木山が雲に覆われているのが気がかりである。 岩木山神社から岩木山麓を西に廻って、嶽温泉の先から岩木スカイラインを八合目まで上る。日光のいろは坂には、第一と第二の二つの坂を合わせて…

岩木山神社、百沢温泉

3年前に津軽に来た時には岩木山の周りを2・3日巡ったが、一度も山の姿を眺めることができなかった。今回は岩木山の麓の高照神社に向かう途中、薄曇りでもようやく岩木山を目にして感慨深い。岩木山の標高は1,625mで、青森県の最高峰であり、その山容から…

津軽信政廟所

本殿後背(西)には真っ直ぐな杉木立の先に、およそ200m隔てて、宝永7年(1710)に弘前城で卒去した4代藩主の津軽信政の廟所がある。 苔むした参道を進むと、右手に「お茶の水」と表示された檜造の湧水小屋が建っている。岩木山の冷たい伏流水が、小屋の…

高照神社

平川市のすぐ西隣は3年前の青森旅行で観光した弘前市なので、市街地を素通りして西の岩木山神社に向かった。 岩木山の麓、百沢街道に沿った岩木山神社の少し手前を右(北)に曲がると、高照神社がある。 三の鳥居の前の広い駐車場から振り返って、石の二の…

平川市の猿賀神社

盛美園の西500mに猿賀神社と鏡ヶ池を囲む猿賀公園がある。鹿角の猿賀神社と同じく、蝦夷討伐の将・上毛野君田道命を主祭神として祀る。境内は約16,000坪の広さを有し、鏡ヶ池・見晴ヶ池の二つの大池がある。石造の一の鳥居を潜ると朱色の二の鳥居である両部…

盛美園

酸ヶ湯で昼食の後、黒石市の隣の平川市にある盛美園に立ち寄った。津軽で盛んだった大石武学流の造園を代表する庭園で、国の名勝に指定されている。 武学流は江戸時代の始め頃、都落ちしてきた公卿が、仏教文化と地元に根付いた古神道文化の思想を習合させて…

赤倉岳の下り

下り始めて今まで上ってきた道を眺めると、ハイマツの尾根の先に赤倉岳の肩があり、人がたくさん見える。 帰り道で東側の崖下を覗いてみたが、赤倉岳の肩の下は余りにも急で、残念ながら咲いている花はあまり見つけられない。 下りの登山道脇で、上りでは気…

赤倉岳の祠

赤倉岳の肩から見晴らしのよい尾根道を進むと、前方にはギザギザの井戸岳(1537m)その右に大岳(1584m)が並んで見える。さらに右手彼方には南八甲田の山並みの一部が見える。 井戸岳と大岳の西側に伸びる裾野を下ったところの広大な湿地帯は、毛無岱(け…

赤倉岳の肩

山の稜線に近づくと、背の低いハイマツ(Pinus pumila)が群生している。本州の中部地方以北および北海道の高山帯に生える常緑針葉樹で、高さは1〜2mになる。よく枝分かれして長さ10m以上になるものもある。日本の高山ではよく森林限界の最後の低木とし…

赤倉岳の肩へ

登山道脇に、キク科のヤマハハコ(Anaphalis margaritacea)の花が咲いていた。本州の中部地方以北および北海道の山地の日当りのよい草原や路傍などに群生する雌雄異株の多年草で、高さは30~70cmになる。花期は8〜9月で、茎の上部に淡黄色の頭花を散房状…

田茂萢湿原

遊歩道の木道は湿原から離れて進む。再び田茂萢(たもやち)湿原を眺めるところに出ると、今度は黄色いキンコウカの花がたくさん咲いているのが認められた。 ユリ科のキンコウカ(Narthecium asiaticum)は、北海道と本州の近畿地方以北の主に日本海側の山地…

八甲田ロープウェイ

盛岡から田沢湖を経て青森県の八甲田に着き、4日目にしてようやく雨の降らない日を迎えた。今日こそ山歩きを楽しみたいのだが、まだ風があってロープウェイが運行するか微妙だ。 八甲田山とは、十和田八幡平国立公園の北部に横たわる連峰の総称で、主峰八甲…