半坪ビオトープの日記

富山

桝田屋、薬種商・金岡邸

桝田酒造店 馬場家・森家が面する大町新川町通りを少し北に向かうと、桝田酒造店のお酒を立ち飲みできる「沙石」という有料試飲店がある。富山を代表する「満寿泉」100種を立ち飲みでき、ホタルイカや白エビの干物などの珍しいつまみも販売している。 「沙石…

ガラス美術館、北前船廻船問屋・馬場家・森家

複合施設「TOYAMAキラリ」 最終日は富山市内に戻って美術館や旧家を巡る。楽翠亭美術館は残念ながら休館中だったので、ガラス美術館に向かう。富山市ガラス美術館は、「ガラスの街とやま」を目指したまちづくりの集大成として平成27年に開館した。富山市図書…

井波彫刻会館、散居村、庄川温泉

井波彫刻総合会館 井波彫刻総合会館は、250余年の伝統を誇る井波の木彫刻から現代彫刻、工芸作品に至るまで、技術の粋を集めた作品を展示し、伝統産業を発展させるために、平成5年7月3日(い・な・み)に開館した。 井波彫刻総合会館 井波彫刻会館のスケ…

瑞泉寺、太子堂、式台門

瑞泉寺、太子堂 本堂の左側に並び建つ太子堂は、大正7年(1918)に井波棟梁・松井角平恒信を中心に再建された。一重裳階付入母屋造、本瓦葺、平入、桁行16間、梁間16間、正面3間軒唐破風向拝付。外壁は真壁造り板張り、内陣中央には後小松天皇から賜った聖…

瑞泉寺、山門、本堂

井波別院瑞泉寺、山門 井波別院瑞泉寺は、真宗大谷派の寺院で、真宗本廟(東本願寺)を本山と仰ぐ。山号は杉谷山(さんこくさん)。明徳元年(1390)本願寺5代・綽如上人により開かれた。永和年中(1375-79)綽如上人は杉谷の山中に草庵を結んで、宗祖親鸞…

棟方志功記念館「愛染苑」

棟方志功記念館「愛染苑」 「魂で彫る版画家」ともいわれる棟方志功の記念館は、生まれ故郷の青森市にもあるが、「福光は第二の故郷」と晩年まで懐かしんでいた福光市にも福光美術館の分館として、棟方志功記念館「愛染苑」がある。敷地内には、愛染苑のほか…

城端曳山会館、福光美術館

城端曳山会館 城端曳山会館では、加賀藩の保護を受けた大工ら匠の技が光る曳山、傘鉾、庵屋台などの伝統工芸品が常時展示されている。城端曳山祭りとは、毎年5月5日に城端で行われている300年の伝統を誇る祭りで、ユネスコ無形文化遺産に登録されている。 …

埴生護国八幡宮、城端別院善徳寺

埴生護国八幡宮 高岡市の西にある小矢部市は倶利伽羅県定公園があるように、源平合戦の舞台となった倶利伽羅合戦古戦場がある。寿永2年(1183)木曽山中で兵を挙げた源義仲は、京都から下った平維盛の軍と倶利伽羅山で対戦した。義仲は「火牛の計」を策して…

射水神社、御車山会館、雨晴海岸

射水神社 高岡古城公園内に射水神社がある。越中国一宮で、旧社格は国幣中社。 射水神社、拝殿 祭神は瓊瓊杵尊だが、歴史的には伊彌頭国造(いみずのくにのみやつこ)の祖神とされる二上神だった。二上神は二上山山麓の二上射水神社に祀られている。射水神社…

瑞龍寺

瑞龍寺、総門 荘厳かつ美しい佇まいの国宝瑞龍寺は、高岡の開祖、加賀前田家2代当主前田利長を弔うため、3代目当主前田利常が開基した菩提寺である。曹洞宗で、山号は高岡山。重要文化財の総門は、正保年間(1644-48)に竣工。正面幅三間の薬医門形式。 山…

万葉歴史館、専念寺、高岡大仏

万葉歴史館 高岡市には大伴家持に因んだ万葉歴史館がある。大伴家持は大伴旅人の長男で、養老2年(718)に生まれ、天平10年(738)に内舎人として朝廷に出仕した。天平18年に越中守として越中国に着任し、天平勝宝3年(751)に帰京するまで5年間在任した…

高岡、勝興寺

高岡、勝興寺、鼓堂 昨秋、京都の前に、富山県西部を旅した。まず富山駅から西に向かい、庄川と小矢部川を渡って高岡市の勝興寺を訪れた。平成の大修理を終え、12 月に本堂等2棟が国宝に指定されたが、富山県では瑞龍寺に次ぐ2例目である。駐車場から入り…

宇奈月へ戻る

黒部峡谷の「下の廊下」 欅平駅にはビジターセンターがある。黒部峡谷の誕生や歴史、地質、動植物など映像や写真により紹介している。黒部峡谷の黒部川を黒部ダムまで遡る「下の廊下」には、S字峡、十字峡という険しい絶壁があり、ベテランの上級登山者でも…

欅平

出し平ダム 黒薙駅を出発してまもなく、右手に出し平ダムが見えてくる。暴れ川とも呼ばれる黒部川では、大量の土砂が流出する。そのため出し平ダムでは排砂ゲートを2ヶ所所有し、堆積した土砂を流下させることができる構造にしている。 冬季歩道 出平駅周辺…

黒薙温泉

黒薙温泉、大露天風呂 黒薙温泉は、黒部峡谷最古の露天風呂で、源泉は毎分2,000リットルの湧出量を誇り、宇奈月温泉の源泉でもある。黒薙川沿いの混浴大露天風呂は、広さ28畳敷相当あり、女性専用時間も設けられている。 天女の湯 旅館下流側にある「天女の…

黒薙温泉へ

新山彦橋から山彦橋を見る 黒部峡谷鉄道の最終列車は、宇奈月駅を出発するとまもなく、黒部川に架かる新山彦橋を渡る。高さ40m、長さ166m、傾斜のついた珍しい橋である。左手すぐ下流には山彦橋が架かっていて、山彦遊歩道を散策する観光客が手を振ってい…

立山から宇奈月へ

劔岳と劔御前 室堂ターミナルから立山黒部アルペンルートの西側部分、立山駅へと向かう。はじめは立山高原バスで天狗平、弥陀ヶ原を通り、美女平まで約1,500mの標高差を下る。室堂を出発してまもなく、天狗平を過ぎた辺りで、劔御前(2,776m)の後ろに隠れ…

立山室堂

玉殿岩屋の案内板 室堂山荘の右手に近づき左に曲がるところに、玉殿岩屋の案内板があった。立山火山が噴出した溶岩が冷却する際にできた板状節理が発達してできた二つの洞窟を玉殿岩屋と呼ぶ。立山開山伝説の聖地で、熊と白鷹を追って来た佐伯有頼に、熊が阿…

室堂の雪景色

地獄谷と奥大日岳 翌朝、久しぶりの青空と雪景色に思わず歓声をあげる。地獄谷と奥大日岳の勇姿がくっきりと眺められる。 地獄谷 地獄谷をよく見ると長い遊歩道が認められるが、火山活動の活発化による危険な火山性ガスが多量に噴出しているため、平成24年か…

立山、室堂平へ

黒部ケーブルカー トンネルの中の黒部湖駅(標高1,455m)から黒部平駅(1,828m)まで、黒部ケーブルカーで上ること5分。日本で唯一の全線地下式ケーブルカーである。 立山ロープウェイ 黒部平駅の外には高山植物観察園があるが、霧がかかっているのですぐに…

立山黒部アルペンルート、黒部ダム

黒部ダム行きの電気バス 10月中旬に黒部ダムから立山、宇奈月から黒部峡谷を、数人連れ立って訪ねた。扇沢から立山駅までの立山黒部アルペンルート切符を買い、まずは扇沢で黒部ダム行きの電気バスに乗る。 黒部ダムと黒部湖 黒部ダム駅から220段の階段を上…

終点の名剣温泉

峡谷を進むと崖にはいろいろな花が咲いている。この黄色の花は、オミナエシ属のハクサンオミナエシ(Patrinia triloba)である。本州北陸地方以北の日本海側の山地帯から亜高山帯の岩場に生える多年草で、高さは20~60cmになる。葉は掌状に3〜5裂する。花冠…

名剣温泉へ

駅舎の下を上流(南)に向って進むと黒部川本流に架かる奥鐘橋を渡る。34mの高さから眺める景観は絶景なのだが、残念ながら工事中であった。向こう岸はドーム型の奥鐘山(1,543m)であり、河原から一気に600mも立ち上がる岩壁の姿は圧巻である。 右手に見え…

欅平駅へ

そろそろトロッコ電車も終点の欅平駅に近づくが、その前に右手に小屋平ダムが見える。黒部川第二発電所とともに、建築家・山口文象がデザインした施設として知られ、建築史上で重要な現役の近代土木遺産といわれる。ここで取水した水は第二発電所に送られる…

黒薙から鐘釣へ

黒部峡谷トロッコ電車も森石駅を過ぎるとだんだん谷が深くなり、カーブも多くなって深山の峡谷らしくなる。黒薙駅のすぐ先の後曳橋は、隣に見える水路橋とともに人を寄せ付けない深く険しい谷に架かり、スリリングな景観は圧巻である。宇奈月温泉の源泉であ…

黒部峡谷トロッコ電車

天気もよく気分よく黒部峡谷トロッコ電車に乗る。こちらはオープン型の普通客車である。 我々が乗ったのはこちらのリラックス客車で、車両券が別途必要となる。全列車とも定員制なので予約しておいたが、平日のためかかなり空いていた。 宇奈月温泉を出発す…

宇奈月温泉へ

富山地方鉄道立山駅を出発すると、すぐ常願寺川を渡る。すると右手の常願寺川が谷の奥から流れてくる称名川と合流する。どちらもここ数日の雨で水は濁っている。 やがて、有峰口駅の先の千垣橋梁で常願寺川をふたたび横切って、徐々に富山湾に向って北上する…

美女平へ

弥陀ヶ原(1,930m)からアルペンルートの高原バスに乗って美女平(977m)に向う。すっかり霧が晴れた窓外には、ゼンテイカの黄色い花が目立つ。 こちらのギボウシは、トウギボウシ(Hosta sieboldiana)であろう。本州日本海側の山地に生える多年草で、花茎…

弥陀ヶ原ホテルへ

白い花に中型のヒョウモンチョウが吸蜜している。白い小花は、ヤマブキショウマ(Aruncus dioicus var. kamtschaticus)である。日本各地の山地に生える多年草で、高さは30~80cmになる。葉は2回3出複葉で9枚の小葉からなる。和名は葉がヤマブキに似ること…

カルデラ展望台

ようやく立山カルデラ展望台に着いた。600m20分のところ15分で上ったが、石畳の道は思ったより急であった。室堂でもよく見かけた大きなオオハナウドが2m近くまで伸びきって咲いていたが、霧が谷から涌き上がっていて残念ながら立山カルデラは見えなかった。…