半坪ビオトープの日記

2008-01-01から1年間の記事一覧

軒先に最もよく植えられていて、晩秋より赤い実が目立つのがこのナンテン属のナンテン(南天、Nandina domestica) である。関東以西の日本、中国、インドに分布する、1属1種の常緑低木。 野生種ではほとんど分枝しないが、園芸種では茎が叢生し、高さ2m…

モチノキよりなおもまばらに実がなっているのが、モチノキ属のソヨゴ(冬青、Ilex pedunculosa) である。種名は、花柄が長いことを意味する。和名は、風が吹くとそよそよと葉がそよぐことに由来する。冬青とは、冬でも葉が青々としているからであろう。別名…

クロガネモチに似ているが少しまばらに実がなっているのは、モチノキ属のモチノキ(黐の木、Ilex integra) 。種名 integra とは、ラテン語で「完全な、潔白の」という意味である。英名は、mochi tree という。 モチノキは関東以西および中国に分布する常緑高…

かなり高めの庭木の先に、真っ赤な実がたわわに熟していた。モチノキ科モチノキ属のクロガネモチ(黒鉄黐、Ilex rotunda)という。属名 Ilex は、セイヨウヒイラギ(I. aquifolium) のラテン名に由来する。英名は、holly という。クロガネモチの英名は、kuro…

名前がハツコイソウ(初恋草)と思わせぶりなこの花は、クサトベラ科レケナウルティア属でビローバ(Lechenaultia biloba) とかフォルモサ(L. formosa) などいくつかの種が出回っている。 オーストラリア原産の常緑低木だが一年草扱いである。草丈20cm…

葉の縁が刺状に尖り、触るのが憚られるのがこのモクセイ属のヒイラギ(Osmanthus heterophyllus) である。属名は、ギリシア語 osme(におい)と anthos(花)に由来する。種名はラテン語で異形の葉を意味する。モチノキ属のセイヨウヒイラギやヒイラギモチと…

セイヨウヒイラギに似ていて、小柄なためクリスマスによく使われるのが、このヒイラギモチ(Ilex cornuta) である。種名の cornuta とは、角のあるを意味する。英名は、Chinese holly) で、中国原産の常緑低木である。 葉は革質でほぼ四角形をなし、5以上の…

尖った葉に赤い実がなっているのは、モチノキ属のセイヨウヒイラギ(Ilex aquifolium) という。英名は、English holly あるいは、European holly という。 地中海沿岸および西アジア原産の常緑高木で、高さは6m以上になる。互生の葉は粗い波状をなし、鋭鋸…

一般にピラカンサと呼ばれて親しまれているのは、バラ科ピラカンタ属(Pyracantha) の総称で、属名はギリシア語 pyr(火)と akantha(棘)に由来し、果実の色と棘にちなむ。和名はトキワサンザシ属という。 主な種は、トキワサンザシ(常盤山査子、P. cocci…

幅広い大きな葉はハラン(葉蘭、Aspidistra elatior)といい、昔から食物をつつんだり盛ったりするのに使われてきた。ユリ科ハラン属で、常緑多年草の単子葉植物。

中国原産といわれ古くから庭に植栽されてきたが、中国での野性が見つからず、九州南部の島に自生するものが原産という報告がある。 葉は薄いが硬くてつやがあり、生け花にも利用されてきた。星斑入りや、黄や白の縦の斑入りなど園芸品種がたくさんあり、ヨー…

葉が銀白色の毛に縁どられて際立ち、黄色の小花を咲かせているのは、キク属のイソギク(磯菊、Chrysenthemum pacificum) という。種名の pacificum とは、穏やかな、平和なという意味である。 千葉県の犬吠埼から静岡県の御前崎までの海岸の崖に自生する日本…

ホンアマリリスとネリネの交雑種、アマリネを先日(11月17日)紹介したが、そのネリネを見つけた。ヒガンバナ科ネリネ属のボウデニー(Nerine boudenii) という。属名は、ギリシャ神話の水の妖精、ネリネ(Nerine) の名にちなみ、種名は、人名にちなむ。…

空き地で2mにもなる大株に育っているアザミ属のタカアザミ(高薊 Cirsium pendulum) が多数の花を咲かせていた。種名の pendulum とはラテン語で垂れ下がるという意味であり、頭花が垂れることにちなむ。 長野県以北の日本、中国東北部、ウスーリ方面に分…

一般に英名のマーガレットコスモス(Marguerite cosmos) と呼ばれるこの黄色い花は、キク科ステイロディスクス属のエウリオポイデス(Steirodiscus euryopoides) という。別名、ガモレピス(Gamolepis chrysanthemoides) とも呼ばれる。 ユリオプスデージー…

鉢植えから垂れ下がるようにして花を咲かせているのは、ムラサキベンケイソウ属のシーボルディ(Hylotelephium sieboldii) という。種名は長崎の出島に滞在したドイツ人シーボルトの名にちなむ。和名はミセバヤ。 小豆島寒霞渓に自生する多年草で、古くから…

赤い苞が花のように見えるのは、グスマニア・マグニフィカ(Guzmania ×magnifica) という。パイナップル科グスマニア・リングラタ(G. lingulata) の交雑種で園芸品種が非常に多い。属名は、18世紀のスペインの自然科学者グスマン(A. Guzman) の名にちな…

晩秋から初夏までとほぼ一年中どこかで咲いているこの花は、ユリオプスデージー(ユーリオプスデージー)と呼ばれているが、キク科エウリオプス属のペクティナツス(Euryops pectinatus) という。属名は、ギリシア語 euryops (大きな目を持つ)に由来し、頭…

地際から細長い葉を出し、長い花茎の先に細長いラッパ状の花を咲かせているのは、ヒガンバナ科のキルタンツス・マッケニー(Cyrtanthus mackenii) という。属名は、ギリシア語 kyrtos(曲がった)と anthos(花)に由来し、花筒部が湾曲していることにちなむ…

白い萼に深紅色の花冠が口紅のように目立つこの花は、クマツヅラ科クレロデンドルム属のトムソニアエ(Clerodendrum thomsoniae) という。属名は、ギリシア語 kleros(機会、運命)と dendron(木)に由来し、昔、この種を呪術に用いたことにちなむとも、医…

サボテンのように棘のある茎の頂から長めの葉をロゼット状に広げ、長めの花茎の先に紅赤色の椀状花序を咲かせているのは、園芸上ハナキリン(花麒麟)と呼ばれる。 ハツユキソウやポインセチアと同じトウダイグサ科ユーフォルビア属の、ミリー・スプレンデン…

普段は目立たないが、冬になるとにょきにょき伸びた花茎の先に鮮紅色の総状花序を広げて人の目を引くのがこのアロエの花である。詳しくはユリ科アロエ属のキダチアロエ(アルボレスケンス Aloe arborescens) という。属名は、古いアラビア語の alloeh(苦み…

バコパ(Bacopa) とかステラ(Sutera) という名で出回っている花は、ゴマノハグサ科ズーテラ属の花で、小輪のディッフスス(Sutera diffusus) あるいは大輪のコルダータ(S. cordata) がある。 アフリカ、カナリア諸島原産の半耐寒性多年草で、匍匐性があり…

近年ブームになった通称オキザリス「桃の輝き」は、オクサリス属のグラブラ(Oxalis glabra) の園芸品種である。細い3出葉が特徴であり、glabra とはラテン語で「毛のない」という意味である。 バリアビリスなどの葉にはよく見ると細かい毛がびっしりと生え…

オクサリス・ウェルシコロル

v 花が閉じると花弁の裏の真っ赤なラインが鮮やかなこのオクサリスは、ウェルシコロル(Oxalis versicolor) という。通称ではオキザリス・バーシカラーという。 ウェルシコロル(versicolor) とは、色が変わるという意味であり、花が閉じると赤、開くと白に…

オクサリス属(カタバミ属)の中で大きな花を咲かせるのは、オクサリス・プルプレア(Oxalis purpurea) であり、中でも淡桃青色のラベンダーという品種は花径5cmにもなる。この種の特徴は黄色いのどである。 オクサリスは一般にオキザリスと通称され、プ…

夏にも取り上げた通称サザンクロスの花色は、右上の写真のように一般に濃いピンク色だが、先日、珍しく白色種を見つけた。 正式にはクロウェア属のエクサラタ(Crowea exalata) というが、英名は、Small crowea という。非耐寒性の常緑小低木とされるが、硬…

このピンクの花はノボタン「オータムカーニバル」と呼ばれる。リトルエンジェルの枝変わり品種で、葉の縁に白い覆輪が入り、葉全体がシルバーがかった色をしている。 右上のさらにシコンノボタンによく似ている紫色の花は、ノボタン「コートダジュール」('C…

夏にすでに咲いていたシコンノボタンは右上のように紫紺色で、ノボタン科ティボウキナ属のウルヴィレアナ(Tibouchina urvilleana) という。和名ではシコンノボタン属のシコンノボタン(紫紺野牡丹)といい、特徴は葉の両面に長い毛が密集していて手触りが軟…

この白い花はシソ科シモバシラ属のシモバシラ(Keiskea japonica) という。属名は、明治時代の植物学者、伊藤圭介の名にちなむ。冬になると枯れた茎に霜柱のような氷の結晶ができるのでシモバシラと名付けられた。別名、ユキヨセソウ(雪寄草)。 草丈40〜…

近年よく見かけるようになったこの花は、キク科ビデンス属のラエウィス(Bidens laevis) という。属名は、ラテン語 bis(2)と dens(歯)に由来し、果実に歯のような棘が2本あることにちなむ。 和名ではセンダングサ属のキクザキセンダングサという。一般…