半坪ビオトープの日記

シモバシラ

この白い花はシソ科シモバシラ属のシモバシラ(Keiskea japonica) という。属名は、明治時代の植物学者、伊藤圭介の名にちなむ。冬になると枯れた茎に霜柱のような氷の結晶ができるのでシモバシラと名付けられた。別名、ユキヨセソウ(雪寄草)。
草丈40〜90cmの多年草。関東以西の本州、四国、九州に分布し、山の木陰に生える。葉は対生し長楕円形で、長さ8〜20cm。上部の葉腋から5〜12cmの花穂を出し、片側だけに唇形花を多数つける。花冠は白色で長さ約7mm、4本の雄しべは花冠の外に突き出す。この花の雄しべの葯はピンクで美しい。
花期は9〜10月とされる。他にも氷柱を作る植物には、アキチョウジ、シロヨメナ、アズマヤマアザミなどかなりある。