半坪ビオトープの日記

2024-01-01から1年間の記事一覧

月窓亭、大崎

西之表市、月窓亭 西之表市の中心地から少し坂を上ったところにある月窓亭は、江戸時代中期の延享2年(1745)、当時種子島家の家臣だった羽生能貴が建てた屋敷である。 月窓亭 1886年に種子島家27代島主守時を迎えてからは、種子島家のお屋敷として親しまれ…

種子島開発総合センター鉄砲館

種子島開発総合センター鉄砲館、旧石器時代 西之表市にある種子島開発総合センター鉄砲館では、戦国時代にポルトガルから伝わった火縄銃をはじめ、古式銃を多数展示し、日本の鉄砲の歴史を紹介している。その他、種子島の自然、歴史等の資料も多数展示してい…

中種子町歴史民俗資料館、南種子町郷土館、雄龍雌龍の岩

中種子町立歴史民俗資料館、種子島最後の丸木舟 中種子町立歴史民俗資料館は、写真撮影禁止だったので、パンフの写真切抜で振り返る。種子島最後の丸木舟は、ヤクタネゴヨウ松を素材に、昔ながらの技法を用いて、山カタ(山師)と船大工によって造られた。ヤ…

浜田海水浴場、千座の岩屋、古市家住宅、大ソテツ

浜田海水浴場 このだだっ広い浜田海水浴場は、遠浅できめ細かな白砂が美しいビーチで、夏場は海水浴客で賑わう。右手に見える島は、竹島と高島が重なり、その左に浜島がある。 千座の岩屋 象の水飲みのあった竹崎海岸も美しい景観に恵まれた砂浜で、風向きに…

広田遺跡ミュージアム

広田遺跡ミュージアム 昭和30年(1955)9月、台風22号の襲来により崩れた砂丘の中から、地元の長田茂氏などが人骨や貝製品を見つけ、考古学者・盛園尚孝氏に届けたことで広田遺跡は発見された。最初の発掘は国分直一・盛園尚孝・金関丈夫氏らにより1957〜19…

種子島宇宙センター、象の水飲み

種子島宇宙センター、宇宙科学技術館 種子島の東南端の海岸線に種子島宇宙センターがある。ロケットや人工衛星の組み立てから、整備、点検、打ち上げまで一連の作業を行う、日本の宇宙開発の中核的存在だ。総面積は970万m2(東京ディズニーランド20個分)に…

種子島、八幡神社、門倉岬

種子島、八幡神社 宝満神社から西に、種子島の最南端にある門倉岬に向かうとまもなく、インギー鶏を飼育している花峰小学校があり、その先に下中八幡神社(真所八幡宮)がある。種子島では下中八幡神社と茎永宝満神社だけに、今もお田植え祭りが伝承されてい…

種子島、宝満神社、赤米館

種子島、竹崎海岸、「象の水飲み岩」 3月初めに種子島を訪れた。あいにくの雨風で、鹿児島空港から種子島への飛行機が欠航となったため、鹿児島港からのフェリーを利用して、なんとか夕方までに北部の西之表港に着いた。急いで最南端のホテルへ向かったが、…

春の花

春の花、ソシンロウバイ 今年の1月から4月までの春の花をいくつか拾い集めてみた。1月に見かけたこの黄色い花は、ロウバイの仲間でソシンロウバイ(Chimonanthus praecox、素心蠟梅)というロウバイ科ロウバイ属の花である。ロウバイとともに中国原産で、…

「吉備の大古墳展」

造山古墳の模型 先ほど現地に行って登ってみた造山古墳の模型も展示されていた。全長350mの巨大な前方後円墳で、墳丘の規模は全国4位。自由に立ち入れる古墳としては全国1位である。後円部3段、前方部3段、北西(向こう側)くびれ部に造り出しがある。…

「吉備の大古墳展」

「吉備の大古墳展」、吉備の古墳 岡山シティミュージアムにて「吉備の大古墳展」が開催されていたので見学した。岡山県全域と広島県の東半は、かつて吉備と呼ばれていた。今から約1800〜1400年前の、昔の備前国・備中国・備後国・美作国の範囲が該当する。集…

岡山後楽園

岡山後楽園 倉敷と吉備の古墳を見た後、岡山市の後楽園を訪ねる。岡山後楽園は、岡山藩主・池田綱政公が家臣の津田永忠に命じて、貞享4年(1687)に着工、元禄13年(1700)には一応の完成をみた。その後も藩主の好みで手が加えられたが、江戸時代の姿を大き…

造山古墳

ビジターセンターより造山古墳を見る 倉敷から岡山へ戻る途中、北回りで吉備の南西にある造山古墳を訪れた。吉備は7年前にも同じく大原美術館の後に、吉備津神社、吉備津彦神社、総社宮などを巡ったが、造山古墳は見逃した。造山古墳の駐車場には造山古墳ビ…

倉敷、大原美術館

岡山、西川緑道公園で「西川イルミ2023」というイベント アートの島・直島を1日かけて見て回った後、フェリーで岡山県玉野市にある宇野港まで行き、電車に乗り換え岡山駅に着いた。夕食のため街中を歩くと、西川緑道公園で「西川イルミ2023」というイベント…

「杉本博司ギャラリー 時の回廊」、家プロジェクト

「杉本博司ギャラリー 時の回廊」、杉本博司の「苔の観念」 「杉本博司ギャラリー時の回廊」は、ベネッセハウスパークにおける杉本博司作品の展示空間を周辺のラウンジやボードルーム、屋外にまで拡げ、杉本の多様な作品群を継続的かつ本格的に鑑賞できる世…

ベネッセハウスミュージアム

ベネッセハウスミュージアム 直島のベネッセハウスミュージアムは、「自然・建築・アートの共生」をコンセプトに、美術館とホテルが一体となった施設として1992年に開館した。瀬戸内海を望む高台に建ち、大きな開口部から島の自然を内部へと導き入れる構造の…

李禹煥美術館

李禹煥美術館 、「関係項-点線面」 地中美術館から少し進むと北ゲートがあり、ここから南に海沿いの道がつつじ荘までシャトルバス専用道路が続くが、ベネッセアートサイト直島の私有地エリアである。北ゲート脇の駐輪場に自転車を置き、シャトルバス専用道路…

直島、地中美術館

小豆島に向かうフェリー・オリーブライン 二日目は高松港から瀬戸内海に浮かぶアートの島・直島に向かう。高松港に停泊しているのは、有名な観光地・小豆島に向かう大型フェリー・オリーブラインである。 直島・宮浦行きの高速艇 直島・宮浦行きの高速艇だと…

鳴門の渦潮、屋島

うずしお汽船の高速観潮船 大塚国際美術館の裏手にある亀浦漁港から、うずしお汽船の高速観潮船が出航する。イタリアのメッシーナ海峡、カナダのセイモア海峡と並ぶ世界三大潮流である鳴門海峡の渦潮は、渦の大きさが大潮時には直径20m以上にもなり世界一と…

大塚国際美術館

ゴヤの「1808年5月3日:プリンシペ・ピオの丘での銃殺」 大塚国際美術館の所蔵作品のうち、ルネッサンスの作品だけでも約140点あり、続くバロックの作品はゴヤまで約120点ある。10点以上の作品を展示している人も5人ほどになる。こちらの作品は、スペインの…

大塚国際美術館

ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」 大塚国際美術館の所蔵作品数は1000余点、古代、中世の作品だけでも200点を超えるので多少省略せざるを得ず、ルネッサンスのコーナーに向かう。最初はダ・ヴィンチなどの受胎告知の作品がずらりと並ぶ。その次にボッ…

鳴門、大塚国際美術館

大塚国際美術館 ミケランジェロ「システィーナ礼拝堂天井画及び壁画」 昨年の暮れに、鳴門・直島・倉敷・岡山と、瀬戸内のいくつかの美術館を巡った。まずは、大塚国際美術館。大塚グループが創立75周年記念として鳴門市に設立した日本最大級の常設展示スペ…

釈迦堂遺跡博物館

釈迦堂遺跡博物館 甲府盆地の東寄り、笛吹市にある釈迦堂遺跡は、1980年2月から81年11月まで、中央自動車道建設に先立って発掘調査されました。その結果、旧石器時代、縄文時代、古墳時代、奈良時代、平安時代の住居や墓、多量の土器、土偶、石器など30トン…

芸術の森、文学館、甲斐善光寺

芸術の森公園の彫刻、「ケンタウロス」 芸術の森公園は、山梨県立美術館と県立文学館を含み、6haもある広々とした園内随所に彫刻を配置した公園である。美術館前のこの黒い彫刻は、エミール=アントワーヌ・ブールデル作の「ケンタウロス(1914)」であり、…

放光寺

放光寺 仁王門 甲州市円山藤木の恵林寺の少し北に、真言宗智山派に属する古刹、放光寺がある。山号は高橋山(こうきょうざん)。元暦元年(1184)源平合戦で功績を立てた安田義定が一ノ谷の戦いの戦勝を祈念して創建したという。仁王門は天正年間(1573-92)…

清春芸術村

清春芸術村 西には南アルプス、北には八ヶ岳が迫り、富士山も遠望できる、山梨県西北部の北杜市長坂町に清春(きよはる)芸術村という芸術文化複合施設がある。清春白樺美術館、安藤忠雄の光の美術館や、アトリエ、茶室、図書館などの施設からなる。 アトリ…

昇仙峡、金櫻神社

丹波山村 昨年の11月に昇仙峡など甲府周辺を巡った。中央高速ではなく青梅街道(大菩薩ライン)をのんびり通って紅葉を見ようとしたが、丹波山村辺りでも、残念ながらすでに散っているのか紅葉が少ないのか、期待通りの紅葉には巡り会えなかった。 鳳凰三山…

仁科神明宮宝物庫、穂高神社本宮

仁科神明宮歴史展示館 仁科神明宮三の鳥居の手前左手には宝物収蔵庫、右手には無料の歴史展示館が建っている。平安時代後期、現在の大町市社には伊勢神宮の荘園である仁科御厨(みくりや)があった。御厨を支配していた御厨の司が仁科氏で、伊勢神宮内宮を勧…

仁科神明宮

仁科神明宮 大町市の東南部の仁科の森に日本最古の神明造を誇る国宝・仁科神明宮が鎮座している。仁科神明宮の一の鳥居を潜って200mほど参道を進んだ傍に駐車場があり、社号標の先の境内に入ると、かなり先の手水舎の左手前に三本杉が見える。さらにその手…