2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧
鳥屋ミサンザイ古墳(宣化天皇陵) この鳥屋ミサンザイ古墳は、橿原市鳥屋町に所在する、墳丘長138mの前方後円墳である。実際の被葬者は明らかではないが、宮内庁により宣化天皇の身狭桃花鳥坂上陵(むさのつきさかのえのみささぎ)に治定されている。この…
列島各地と都との交流 藤原京、平城京が成立すると、列島各地と都との交流はにわかに活発となった。東北地方の土師器、甲斐国の土師器、尾張国の製塩土器・須恵器など各地から都へ様々な品物が送られてきた。例えば、最下段の左から2番目の飛鳥京跡出土の荷…
飛鳥宮周辺の遺跡 推古天皇が592年に豊浦宮で即位してから平城遷都までの約120年間、多くの宮が置かれ、長い間、都となったのが飛鳥であり、この時期を飛鳥時代という。飛鳥寺の南で飛鳥川と東の丘陵に挟まれた狭い盆地には、舒明・皇極・斉明・天武・持統の…
藤ノ木古墳、金銅製の馬具 藤ノ木古墳は、法隆寺の西にある、径約48mの大型円墳である。6世紀後半の横穴式石室内に、朱塗りの家形石棺があり、棺内に2人の男性が葬られていた。石棺の裏には、金銅製馬具など3組の馬具と挂甲があり、棺内には金属とガラス…