半坪ビオトープの日記

2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

最近、アイビーゼラニウムでは、ピカソという品種が多く出回っている。 ルーレッタより赤紫色が濃い目だが、色合いには変化があるようだ。 これは、メキシカトムキャットという品種と思われる。

アイビーゼラニウムには、赤や桃色地に白い模様の入る、覆輪模様の花を咲かせる品種群がある。 1975年、メキシコ生まれのルーレッタ('Rouletta') が最初の品種とされる。 ドイツでは「メキシカーネリン」、日本では「ルーレット」の名で出回っている。…

ペルタツム(Pelargonium peltatum) を親にして開発された系統を、星型の葉がアイビーに似るためアイビーゼラニウム (ivy pelargonium) またはツタバゼラニウムという。 一般に花弁の幅が狭い。葉の質が固く、匍匐性があるため吊鉢に向く。 四季咲きのため、…

この細長い花弁をもつ花は、イングランドバイオレットという。夏の高温にも冬の寒さにも強く、5月から12月まで咲き続け、シルバーリーフも楽しめる。 花弁に絵の具を吹きかけたような模様の入る品種をペイントボックスという。 これもそのうちのラズベリ…

さらに星咲きが八重になったこの花は、グラフティダブル・サーモンという。 グラフティダブル・ホワイトには、赤い吹きかけ模様が入り風情がある。 これはグラフティダブル・レッド。このグラフティダブルシリーズは、2008年に流通し始めた新品種である。

星咲きの一重を海外では単にステラーと呼んでいる。この白い星咲きの花は、ベクティス・グリッターという。 ベクティス・グリッターの右には斑入り葉の花がある。斑入り葉の園芸品種は特に日本で流行したもので、白やクリーム、赤や混合色の覆輪種などがある…

モミジのような切れ込みのある葉をもつ品種をステラーゼラニウムという。花火や星型の細長い花を咲かせるものが多い。 葉の中央部分が白色になるものを白中斑(なかふ)という。このモミジ葉は赤中斑という。 モミジ葉の株はほとんど矮性で小さく、盆栽のよ…

ペラルゴニウムの花は一重咲きが基本だがもちろん八重咲きもある。特に小さくてバラ咲きのこの花は、アップルブロッサム・ローズハットという。 この花も同じくアップルブロッサム・ローズハットである。花弁が散らず花持ちがよく、葉もつやがある。 ペラル…

ペラルゴニウム属の野生種約280種のほとんどは南アフリカに分布する。1672年にオランダのポール・ヘルマンにより発見され、百年後にはイギリスのフランシス・マッスンによって50種ほど追加された。 これは白地に濃いピンクのブロッチが入るフラワー…

ペラルゴニウム属の園芸品種は数え切れないほどあり、分類法もいくつかある。 大きく分けると、ゼラニウム系(hortorum geranium) 、ツタバゼラニウム系(ivy geranium) 、グランディフロルム・ハイブリッド系(fancy geranium) 、香料ゼラニウム(scented g…

一般にゼラニウムと呼ばれているペラルゴニウムは、世界中で最も多く栽培されている花の一つといえよう。種類も多いので、今までに撮りためた写真の中から順次取り上げていく。 ヨーロッパでは窓辺の花の主役であり、アメリカでの年間販売量も数千万本になる…

江戸の天下祭を伝えるという川越祭りを見てきた。川越祭りとは、氷川神社の10月14日の例大祭の後に行われる神幸祭りと山車行事の祭礼からなり、江戸時代の慶安年間より360年の歴史があるという。 明治時代の作など古い山車が多いが、岸町二丁目の山車…

紫色の小花を房状に咲かせているのは、クマツヅラ科ドゥランタ属のレペンス(Duranta repens) という。和名は、ハリマツリ。別名は、タイワンレンギョウという。 レペンスは、熱帯アメリカ原産の常緑低木で、花期は5月から10月まで。この時期になると黄色…

一般にクジャクソウとかクジャクアスターと呼ばれる北アメリカ原産のアスター属で、白花種をシロクジャク(Aster cv. Shirokujaku) という。 詳細が不明の園芸品種で、日本には昭和30年代に渡来したという。 花期は5月〜10月。花色には白のほか、赤や藤…

[ 日本でも半野生化して時折見られるベゴニアが、中国、マレー半島原産のシュウカイドウ(秋海棠、Begonia evansiana) 。 日本には寛永の末頃に渡来した。日本において戸外で越冬できる本属唯一の種といえよう。 半日陰で湿気のある渓流沿いや石垣などでよく…

球根性ベゴニアの園芸品種にコーラルファンタジーがある。 全国一のベゴニア生産高を誇る千葉県で、在来ローズ系の球根ベゴニアにボリビア原産のボリヴィエンシス(B. boliviensis) を交配させて開発され、平成14年から流通し始めた比較的新しい品種。 オ…

ペルー、ボリビアなどのアンデス高地原産の球根性ベゴニアを元に、交配・作出された園芸品種の総称を球根ベゴニア(B. × tuberhybrida) という。 半耐寒性で暑さに極めて弱い多年生植物で温室栽培が普通である。直立する主に大輪のスタンドタイプや下垂する…

直立性の茎をもち、地下に塊茎や球根を作らないタイプを木立性ベゴニアという。四季咲きも木立性だが、一般には四季咲き以外を木立性ベゴニアという。 大きめの葉の陰からシャンデリアのように華麗な花がまとまって咲き誇る姿が多い。 斑入り葉、白い星がた…

ベゴニアという属名は、フランス領カナダ総督などを歴任し、植物学の奨励者だったベゴン(Begon)の名にちなむ。 ベゴニアの和名は、シュウカイドウ科シュウカイドウ(秋海棠)属という。主な花色は、白、赤、桃。 四季咲き(センペルフロレンス)の原産地はブ…

春から秋遅くまで咲き続けるベゴニアには、園芸品種がたくさんあって区別が難しい。分け方にもいくつかあるが、木立性ベゴニア、根茎性ベゴニア、球根性ベゴニアの三つに大別する方法が普通だと思われる。 また、特に観賞価値が高いものを「花ベゴニア」と総…

この風変わりな花は、ヒガンバナ科ハエマンツス属のアルビフロス(Haemanthus albiflos) 、和名をマユハケオモトという。属名は、ギリシア語 haima(血)と anthos(花)に由来し、ある種の花の色にちなむ。 マユハケオモトの花色は白だが、ほかの種の花色は…

先日、キダチチョウセンアサガオ(D. suaveolens) 、英名、エンジェルス・トランペット(angel's-trumpet) を取り上げた。 園芸上はダチュラというが、今ではチョウセンアサガオ属(ダツラ属)とは別の、キダチチョウセンアサガオ属(ブルグマンシア属、Brug…

この白い花は、先月下旬近所で見かけた、マダガスカルジャスミン(Stephanotis floribunda) 。モクセイ科ヤスミヌム属のジャスミンによく似るが、ガガイモ科ステファノティス属である。属名は、ギリシア語 stephanos (冠) と ous(耳)に由来し、花冠に5個…

ペチュニアの小輪とそっくりだがペチュニアの遠縁に当たる植物で、カリブラコア(Calibrachoa sp.) という南アメリカ原産の半耐寒性多年草がある。この花は、サントリー作出のミリオンベルという園芸品種で、もっともよく見かけられる。 花色には紫、赤、ピ…

ペチュニアには、花冠の周縁部が丸弁、波状弁あるいはフリンジ咲きのものもある。 花柄には白いストライプの他にも、星型の模様の入るスター咲きなどの複色品種や、濃色の脈が放射状に入るヴェイン品種などがある。 とにかくペチュニアの園芸品種は多すぎて…

ペチュニアの小輪は花径が3cmほどで、名札がないと後ほど取り上げる近縁種のカリブラコアと見分けがつかない。 この二つとも、ドレスアップ(タキイ)という八重咲きシリーズの小輪である。 こちらの花は、ブリエッタ(第一園芸)のデュエットローズとい…

他にも続々と日本の園芸各社から新シリーズが発表されている。 主なものをあげると、クリーピア(サカタのタネ)、ブリエッタ(第一園芸)、F1チュリオ(タキイ)、エミネニア(住化農業)、スーパーチュニア(ハクサン)、アマベル(菱化農芸)などがある…

ペチュニアにも八重咲きがあるが小振りなものが多い。この八重咲きは、パープルビルエット(タキイ種苗)という品種で、大輪の混色が華やかである。 ペチュニアは1852年、アメリカから日本に渡来した。 1931年、サカタのタネの創設者、坂田武雄が完…

白いフリルのような覆輪のある品種もいかにもペチュニアらしくて好感が持てる。 ペチュニアの歴史を紐解くと、1767年、フランスの植物学者、フィリベール・コメルソンがウルグアイの首都モンテビデオでアキシラリスを初めて発見したことから始まる。 1…