半坪ビオトープの日記


江戸の天下祭を伝えるという川越祭りを見てきた。川越祭りとは、氷川神社の10月14日の例大祭の後に行われる神幸祭りと山車行事の祭礼からなり、江戸時代の慶安年間より360年の歴史があるという。
明治時代の作など古い山車が多いが、岸町二丁目の山車は平成の作の白木造り。上段の人形は「木花咲耶姫」である。

松江町一丁目の龍神の山車の軒破風には龍が彫られている。囃子台では五人囃子が祭り気分を盛り上げ、軽快な舞い(踊り)が注目を集める。

山車どうしが出会うと回り舞台を回転させて互いに向き合い、自分たちの囃子を披露しあう「曳っかわせ」が始まる。この競り合いは祭りの醍醐味だが、見物人の足も止まり混雑がより一層増す。初めて見たが、本当は提灯が乱舞する夜の競演こそ見どころという。

蔵造りの立ち並ぶ町並みには、芋菓子屋、駄菓子屋、酒屋なども点在する。

400年も前から城下町に時を知らせてきた「時の鐘」は川越のシンボルで、今でも一日4回鐘が鳴る。櫓の高さは奈良の大仏と同じだそうだ。