半坪ビオトープの日記

シャモニ

峠からなおも少し上って最終目的地、ランデックス(l'Index 2385m)に到着した。エギーユ・ルージュ(赤い針峰群)の主峰、ベルベデーレ(Aig. du Belvedere 2965m)の前峰に取り囲まれている。 リフトの終点であるランデックスは、モン・ブラン(…

シャモニ針峰群の左には長さ14kmの氷河、メール・ド・グラスが少し見えている。グランドジョラス(4206m)には雲がかかっている。 その右の黒っぽい岩山がグレポンのはずとよく見ると、二つの山が重なっている。ここから見ると、グレポン(3482…

道が左に曲がるにつれて、シャモニ針峰群とモン・ブラン山群が次々と現れてくる。モン・ブラン山群にはかなり雲がかかってきたが、一日中その姿を垣間見ながら歩けたことは幸運だ。 大きなモン・ブランからはボソン氷河が流れ出し、シャモニの町に迫っている…

岩場を通り過ぎるとぼろぼろに崩れた砂礫の道をジグザグに下っていく。目の前にはグリエレ谷が開け、ヴェルテ針峰群(4122m)が大きな山容を見せている。その左のアルジャンティエール針峰群とあわせ、雄大な風景に足取りも軽くなる。 やがて、道の右側…

黄色い花は、ドロニクム・グランディフロルム(Doronicum grandiflorum) 。種名の大きな花という意味のとおり、花びらをいっぱいに広げて咲く。仲間のドロニクム・クルシイと花の姿はよく似るが、こちらの葉は卵型で鋸歯があるので見分けられる。アルプスの高…

グリエレ峠からはグリエレ谷を下って、チェアリフトの駅があるランデックスまで行く。グリエレ針峰の前峰は絶壁となっていて、急な斜面の岩場には道がない。 手すりが何本か埋め込まれているので、それを頼りに斜面を注意深く進む。後ろにはプーリー・ブネ峰…

一本すくっと立っている黄色の花は、ヒエラキウム・アルピヌム(Hieracium alpinum) 。数あるミヤマコウゾリナ属の中でも堂々としていて、アルピヌムの名に恥じないアルプスの高地特産種である。 単花で、茎にも小さな葉が付いているのが特徴である。 右上の…

このグリエレ峠は南をプーリー・ブネ峰の尾根に遮られているので、かなり遅くまで雪が残ると思われる。岩が多いがわずかな隙間にいろいろと高山植物が生きている。 2cmほどの白い花は、ナデシコ科ノミノツヅリ属のアレナリア・ビフロラ(Arenaria biflora…

岩の間から顔をのぞかせているのは、ムカシヨモギ属のエリゲロン・ウニフロルス(Erigeron uniflorus)。よく似た仲間にアルピヌス(E. alpinus) があるが、ウニフロルスが単花であるのに対し、アルピヌスは枝分かれして複数の花を付ける。 舌状花の色はピンク…

グリエレ峠の東にはグリエレ谷が開け、ヴェルテ針峰(4122m)が大きな山容を見せる。右には鋭い尖峰ドリュ(3754m)が小さく見え、左の肩には雪に囲まれた展望台、グラン・モンテ(3295m)が見える。 さらに左には、長大なアルジャンティエー…

岩だらけのガレ場を上り下りして、ようやく目的地のグリエレ峠(Col de la Gliere 2461m)に到着した。 真南を振り返れば、プーリー・ブネ峰(2561m)の右に、コルヌ峠から隠れていたモン・ブランが再び現れた。少しは遠くになった気がする。 右上…

コルヌ峠を越えてグリエレ峠までは、エギーユ・ルージュ(赤い針峰群)の縦走路を進む。大きな岩がごろごろし、時折雪渓が残る道は歩きづらい。 正面にはグリエレ針峰の前峰(2628m)が尖った岩峰を立てている。前峰の右にはグリエレ針峰(2685m)…

コルヌ峠の向こう側には紺碧の湖、ラック・コルヌ(Lac Cornu 2414m) が岩に囲まれて佇んでいる。印もついていたので湖畔に下りる道に危うく入り込むところだった。 ラック・コルヌのはるか彼方には軍艦のような岩だらけの山塊(Frêtes de Villy) が特…

ようやくエギーユ・ルージュの稜線、コルヌ峠(2414m)にたどり着いた。右には出発点のプランプラからも見えたプーリー・ブネ峰(2561m)が控えている。ぼろぼろ崩れるような感じの岩の塊だ。すぐ下には大きな雪渓がある。 右上の水色の花は、ワス…

シャモニ谷の向こうにはグランドジョラス(4208m)の北壁が見える。手前にメール・ド・グラスは見えないが、そこに合流するルシャー氷河は見える。 左に聳える鋭い尖峰ドリュ(3754m)も、奥に位置するヴェルテ針峰(4122m)の前では迫力に欠…

シャルラノン峰の尾根(2273m)を通り過ぎると行く手にコルヌ峠の右にあるプーリー・ブネ峰(2561m)が見え、その手前には今まで見えなかった大きな人工物が現れた。よく見ると、スキーリフトの終点であった。 右上の赤い花は、ロドデンドロン・フ…

小さな雪渓の横を通りながら、お花畑の道を歩き続けると、ようやくシャルラノン峰の尾根への上りにかかる。まだ太陽はまぶしいが、シャモニ針峰群の左にグランド・ジョラス(4208m)の北壁が見えてきた。 右上の花は、フウロソウ属のゲラニウム・シルバ…

岩場を越えると岩のかけらの多いガレ場を通り、行く手にシャルラノン峰の尾根(2273m)を見る。 道端には、イブキジャコウソウ属の赤いティムス・ポリトゥリクス(Thymus polytrichus)や、ミヤコグサ属の黄色いロトゥス・アルピヌス(Lotus alpinus)や…

岩場の最高点にはケルンが積んである。後ろを振り返るとモンブランの近くの雲は少なくなっている。エギーユ・デュ・ミディからの展望も絶好であろうと思われる。 右上の花は、センペルビブム・モンタヌム(Sempervivum montanum)。ベンケイソウ科のクモノス…

ようやく最初の岩場にとりかかる。プランプラの頭(2219m)のすぐ下だ。道端に咲いている花が太陽の光に照らされてピンクに輝いていた。 マツムシソウ科のクナウティア・ディプサキフォリア(Knautia dipsacifolia)だ。マツムシソウ属(Scabiosa)に似て…

くすんだ藤色のこの花は、ベンケイソウ科マンネングサ属のセドゥム・アナカンプセロス(Sedum anacampseros)。茎や葉はベンケイソウ科に共通の多肉質だが、花の姿は独特である。 よく見るとフジツボのようなものは花ではなくつぼみで、いくつか開いている小さ…

後ろを振り返ると、先ほど出発したプランプラの上に大きくモンブラン山群が聳えている。主峰モンブラン(4810m)には少し雲がかかっている。 左にはモン・ブランの展望台、エギーユ・デュ・ミディ(3842m)が見えるけれど朝日に照らされてまぶしい…

多くの花が黄色のキンポウゲ属だが、この花は白くて葉も大きく丈も高い、ラヌンクルス・プラタニフォリウス(Ranunculus platanifolius)。platanifolius とは、プラタナスのような葉をしたという意味で、フキのような大きな葉をプラタナスの葉に見立てたもの…

エギーユ・ルージュの稜線、コルヌ峠((2414m)は彼方のプーリ・ブネ峰の左にあり、とりあえずそこを目指す。その左には尖ったシャルラノン峰(2549m)が見える。その手前の岩場、プランプラの頭(2219m)のすぐ右を横切る。 そこまで、白い…

朱赤色の花は、ヒエラキウム・アウランティアクム(Hieracium aurantiacum)。この属で唯一の赤色系である。まっすぐ伸びた茎に数個の花をつける。 ヨーロッパから西アジアに分布する。日本にも帰化していて、コウリンタンポポとかエフデタンポポとか呼ばれる…

いよいよプランプラからエギーユ・ルージュの山に向かって歩き始める。白い雲の左の峰がプーリー・ブネ峰(Pourie Bne 2561m)だ。これからそのすぐ脇まで花の咲き乱れる細い登山道を上っていく。 水平に右に進み、シャルラノンというお花畑やカラマツ…

鮮やかな紅紫色の花は、ヤグルマギク属のケンタウレア・ネルボサ(Centaurea nervosa)。球状の総包が特色あり、細かい褐色の毛で総包本体がすっかり隠れている。 似た花にプセウドフィリギア(pseudophrygia)がある。前者は頭頂花が単花で背が低く葉は披針形、…

プランプラはエギーユ・ルージュの山並みから岬のように飛び出た台地なので、パラグライダーの離陸地点として有名である。今日もたくさんの愛好家が準備している様子が見え、次々に飛び立っていく。 モンブランを見ながら、ふわふわ空中を遊覧すれば楽しいに…

ペウケダヌム・オストゥルチウムの葉に止まっているのは、ベニヒカゲの仲間 。Matt Rowlings の European Butterflies によると、ヨーロッパに生息する35種のベニヒカゲ属の中のエレビア・メランプス( Erebia melampus)に間違いない。 和名はわからない…

プランプラのロープウェイ駅の前には草地があり、色とりどりの花が咲き乱れている。群生している黄色い花は、レオントドン・ヒスピドゥス(Leontodon hispidus)。タンポポに似ているが、この属の花は日本には分布していない。 タンポポ属のセイヨウタンポポは…