鮮やかな紅紫色の花は、ヤグルマギク属のケンタウレア・ネルボサ(Centaurea nervosa)。球状の総包が特色あり、細かい褐色の毛で総包本体がすっかり隠れている。
似た花にプセウドフィリギア(pseudophrygia)がある。前者は頭頂花が単花で背が低く葉は披針形、後者は頭頂花が複数で背が高く葉は卵形。前者がアルプス南部に多く、後者は東部に多い。
右上の黄色い花は、フタマタタンポポ属のクレピス・コニジフォリア(Crepis conyzifolia)。属名の Crepis とは、ギリシア語の Krepis (サンダル、靴、足)の意で、茎が枝分かれすることに由来する。