半坪ビオトープの日記

カンパヌラ・バルバタ

岩場を通り過ぎるとぼろぼろに崩れた砂礫の道をジグザグに下っていく。目の前にはグリエレ谷が開け、ヴェルテ針峰群(4122m)が大きな山容を見せている。その左のアルジャンティエール針峰群とあわせ、雄大な風景に足取りも軽くなる。
やがて、道の右側には雪渓が次々と現れ、道は大きく左に曲がっていき、目指すフェ峠の岩山が現れてくる。
右上の薄青紫の花は、ホタルブクロ属のカンパヌラ・バルバタ(Campanula barbata) 。直立する茎に大き目の釣鐘型の花が数個付く。最も多いこの色のほか、白や青紫、水色、まれにピンクなど色の変化が多い。
種名の barbata とは、ひげのある との意味である。茎や花は剛毛で覆われ、下向きの花の先の白い毛は、それとなく潤いを感じさせ、人気の高い花である。