半坪ビオトープの日記

フィテウマ・フミレ

このグリエレ峠は南をプーリー・ブネ峰の尾根に遮られているので、かなり遅くまで雪が残ると思われる。岩が多いがわずかな隙間にいろいろと高山植物が生きている。
2cmほどの白い花は、ナデシコ科ノミノツヅリ属のアレナリア・ビフロラ(Arenaria biflora) 。花梗がまつげのように長い。アルプスの高地に分布する。
日本にも仲間があり、北海道の高地に咲くメアカンフスマ(A. merckioides) が似ている。属名になっているノミノツヅリ(A. serpyllifolia) は、細い茎を長く伸ばし匍匐する雑草で、日本を含め世界中に分布する。
右上の青紫の花は、フィテウマ・フミレ(Phyteuma humile) 。悪魔の爪と呼ばれるタマシャジン属の仲間。松葉の形をする葉と丈の低さが特徴で、アルプス西部にのみ分布する。