半坪ビオトープの日記

新潟

清水寺、妙法寺

清水寺の大銀杏 清水寺は佐渡市新穂大野にあるが、その門前屋敷に「清水寺の大銀杏」と呼ばれる巨木がある。樹高26m、胸高幹囲8.18m、根元幹周10.47mの雄木で、樹齢は約1,000年と推定されている。佐渡市の天然記念物に指定されている。 清水寺、仁王門 清…

長谷寺

長谷寺、仁王門 妙泉寺の東にある長谷寺(ちょうこくじ)は、大同2年(807)に弘法大師の創肇なりと『古伝縁起』に記される佐渡屈指の真言宗の古刹である。寺号は地形が大和の長谷寺に似るところから、「里を長谷と称し、山号を豊山、寺号を自性院長谷寺と…

佐渡国分寺、佐渡博物館

佐渡国分寺、仁王門 佐渡国分寺は真言宗の佐渡島内最古の寺で、正式名称は佐渡国金光明四天王護国之寺。天平13年(741)の聖武天皇の詔によって743-775年の間に建てられたとされる。天平宝字8年(764)、国から最勝王経・法華経各一巻が施入された時に創建…

大膳神社能舞台、妙泉寺五重塔

大膳神社 新穂から南西に向かい、真野の国分寺の近くにある大膳神社を訪れる。大和飛鳥路に例えられた田園風景に鎮座する。創祀年代は不詳だが、式内社の御食神社の論社とする説がある。御食神は、宮中大膳三祭神の一座だったため大膳大明神と称され、衰退後…

新穂歴史民俗資料館

加茂湖から眺める大佐渡山地 宿は加茂湖の南東部にあり、そこから眺める大佐渡山地は、最高峰の金北山(1172m)を中心に、左手に妙見山(1042m)、右手にやや離れてドンデン高原が連なっている。加茂湖は周囲17km、面積4.9k㎡の、新潟県最大の湖である。…

二ツ亀、本間家能舞台

二ツ亀 大野亀から北東方向に、佐渡最北端の二ツ亀の姿が認められた。大野亀もそうだが、二ツ亀もあまりにも大きい巨岩なので、近づくより遠くから見る方が全体像が掴める。 二ツ亀 まるで二匹の亀が蹲っているように見える。干潮時には陸続きになる。大野亀…

石名清水寺、大野亀

平根崎の波蝕甌穴群 ここ平根崎の海岸には、波蝕甌穴群がある。岩盤に無数の円形の穴ができた、国内最大規模の甌穴群で、国の天然記念物である。穴の中に小石が入り込み、波の作用で回転しながら穴を浸食する。もっと波打ち際まで行き、上から覗き込むように…

善知鳥神社、尖閣湾

相川 善知鳥神社 相川郷土博物館はリニューアルのため休館だった。他に佐渡奉行所跡、時鐘と鐘楼などの史跡があるが、相川市街地の南端にある善知鳥神社を訪ねた。 善知鳥神社 当神社の祭礼は、勇壮な神輿渡御と鬼太鼓で知られる。神輿は全町を渡御し、佐渡…

道遊の割戸、選鉱場跡

道遊の割戸 高任神社の裏手から道遊の割戸が間近に見られる。割れ目は、幅約30m、深さ約74mにも達する。慶長6年(1601)、佐渡金山発見の一つといわれ、金鉱脈(道遊脈と呼ばれる脈幅約10m、長さ約120m、深さ約100mの優良鉱脈)を掘り進めるうちに、山…

佐渡島、真野公園、佐渡金山

佐渡島、真野公園 今週、金色のカエルが見つかったという佐渡島に、4月上旬、二十数年ぶりに訪れた。真っ先に金山に向かう予定だったが、桜は佐渡随一の名所が真野公園ということで、そこに寄り道した。すでに駐車場の周りの桜が満開だった。 真野公園 真野…

新潟県立歴史博物館

長岡ICの西2kmに、縄文時代の火焔土器が出土したことで知られる馬高遺跡があり、その1km南の丘陵上に新潟県立歴史博物館が建っている。 常設展示は、新潟県の歴史・民俗を紹介する「歴史展示」(新潟県のあゆみ・雪とくらし・米づくり)と、幅広い視点から…

宝生寺、木喰仏

長岡ICの西4kmほどのところに、木喰観音で有名な真言宗の金亀山宝生寺がある。 短い参道の右手には大きい宝篋印塔が建っている。 左手には石仏が並んでいて、その先に鐘楼が建っている。 本堂右手前には、弘法大師の銅像が建っていて「南無大師遍照金剛」と…

レストラン「栄蔵」

長岡で昼食となるので、評判のフレンチレストラン「バーグ」に前日予約を入れたが、満杯で断られた。もうひとつの人気の「レストラン栄蔵」も要予約なので、急遽そちらに予約した。 可愛らしい店は、長岡市中心部から15分ほどの山の中の畑だらけの農村地帯に…

弥彦山、御神廟

テレビ塔の脇を過ぎて15分ほど歩くと、弥彦神社奥宮・御神廟の社務所脇の鳥居にたどり着く。 鳥居をくぐるとすぐ右手に「弥彦山」の石碑がある。 その先が弥彦山の頂上「神剣峯」(634m)で、展望台のような小さな広場に面して御神廟がある。 弥彦神社の祭神…

弥彦山頂公園

弥彦神社の御神体として祀られる弥彦山(634m)には、弥彦神社の拝殿脇から万葉の道を通り、ロープウェイを使って上ることもできるが、車で弥彦山スカイラインの弥彦山頂公園まで行くこともできる。総延長13.7kmのスカイラインからは、日本海や佐渡島が一望…

種月寺

青龍寺から400mほど北に、曹洞宗の福地山種月寺がある。入口には六地蔵が祀られている。 山門前の佇まいからして実に趣がある。切妻平入りの山門には、本屋根と直交する別棟の小屋根を付け、扉と控柱とを覆っている高麗門の形式である。 この山門の扉の紋章…

青龍寺

浄専寺よりさらに200mほど北に、真言宗豊山派の多宝山青龍寺がある。昔は天台宗だったが江戸時代に真言宗になったという。 天平8年(736)僧行基が北陸道を巡察した際、石瀬に開山したと伝えられる真言宗の古刹である。弘法大師越後21ヶ所霊場15番の札所と…

浄専寺

弥彦神社から約2km北に、かつて修験道の霊場として知られた石瀬集落があり、その集落入口に浄専寺がある。浄土真宗大谷派の寺院で、太田山と号する。山門の左手に鐘楼が見える。本堂の屋根の後ろに見える山は、多宝山である。伊夜日子大神の宝器を埋めたと…

弥彦神社、宝物殿

東参道と表参道の交差するところに手水舎が建っている。社殿と同じく大正5年の造営で、国の有形文化財に登録されている。 参道右手に場違いのように赤い鉄製タンクが保存されている。明治17年に新潟の田代虎次郎が考案した石油蒸留釜で、原始的な石油精製装…

弥彦神社、十柱神社

随神門の右手、鼓楼の手前に、境内摂社が5社、境内末社が3社とずらり並んでいる。 弥彦神社の祭神、天香山命にゆかりの神が祀られているので、順に見ていく。一番左手に建つ摂社は、武呉(たけくれ)神社である。 武呉神社の祭神は、天五田根(あめのいつ…

弥彦神社、拝殿

東参道を進み、左から表参道が合流するところに手水舎があり、その先に東参道で三番目の鳥居があり、鬱蒼と茂る木々の奥に弥彦神社の社殿が見える。 鳥居をくぐると、参道のすぐ右手に舞殿がある。亀腹基壇の上に腰組付の高欄を回し、四方を吹き放ちとした舞…

弥彦神社、祓戸神社

弥彦温泉で泊まった翌日は、早朝から弥彦神社を散歩した。 弥彦山(634m)東麓にある弥彦神社は、古くから「おやひこさま」と呼ばれ親しまれてきた。弥彦山を神体山として祀る神社で、式内社の名神大社であり、越後国一宮である。 東西に長い境内は、社殿が…

国上寺、乙子神社

朝日山展望台から国上寺方面を眺めると国上山山頂(313m)が眺められる。 国上寺駐車場に戻るとビジターサービスセンターがあったので立ち寄ってみた。館内には良寛の遺墨や良寛関係の資料、国上山周辺の写真などが展示されている。 センターでは、月二回、…

国上寺、五合庵

国上寺境内の西山門から五合庵へと下り始めると、右側に鏡井戸がある。国上寺に残る「大江山酒呑童子」絵巻に詳細が書かれているという。桓武天皇の子が流罪となりこの地へ来た時、従者の石瀬俊綱が子宝に恵まれなかったため信州戸隠山に祈願したところ妻が…

国上寺、大師堂

国上寺本堂の右裏手に国上山(313m)登山口がある。自然遊歩道を歩いて国上山山頂まで25分、山頂から蛇崩れという断崖脇を下って駐車場まで1時間の周回コースがあるので、時間が許せば楽しみたいところだ。雨乞山から弥彦山への縦走コースもあるという。 鳥…

国上寺、本堂

弥彦山(634m)の手前にある国上山(313m)は、古来、古志郡越の山という名所であり、雲高山もしくは雲上山といわれていた。飛鳥時代より蒲原郡に属し、聖徳太子がこの山に登って雲上記を書いたとも伝えられている。 和銅2年(709)越後一宮弥彦神社の神託…

寺泊魚市場

寺泊港近くの国道沿いに、10店以上の大型鮮魚店が並んでいる「魚の市場通り」がある。 通称「魚のアメ横」とも呼ばれ、地元はもとより、県外からも多くの観光客が訪れる。 カニ専門店も多く、ズワイガニや新鮮な魚介が店先に並んでいる。 ホウボウ、ノドグロ…

良寛誕生地

『おくのほそ道』の道中に松尾芭蕉が「荒海や佐渡に横たふ天の河」の句を詠んだ地として知られる出雲崎は、良寛が生まれ育った場所でもある。 良寛の生家、山本家橘屋は、出雲崎の名主であったが、その橘屋の跡に郷土史家佐藤耐雪の尽力と、日本画家安田靫彦…

番神堂、日蓮漂着地

番神堂裏手を少し上ると日本海が望める高台になっていて、日蓮の銅像が安置されている。 柏崎の海岸には、南の聖が鼻から北端の番神岬まで八つの岬が点在し、いずれの岬からも日本海に沈む夕日が一望でき、地元では「福浦八景」と讃えられる。 日当りのよい…

番神堂、本堂

鎌倉幕府によって佐渡島に流されていた日蓮は、文永11年(1274)恩赦を受け寺泊に向け出発したが、早春の嵐で偶然にも漂着したのがこの柏崎の番神岬であった。漂着地背後の高台には、日蓮ゆかりの番神堂がある。 当時番神堂は、西本町の真言宗妙行寺のお堂で…