半坪ビオトープの日記


4月は花が続々と咲き出してきたので、取り上げるのが追い付かなかった。この花もその一つで、近所で見かけたのは3週間前になる。
スイス・アルプスでよく見かける、ナデシコ科シレネ(マンテマ)属のディオイカ(Silene dioica) という。
ヨーロッパからシベリアにかけて分布する耐寒性多年草で、英名は、レッド・キャンピオン(赤マンテマ、red campion)という。

和名は、アケボノセンノウあるいはサクラマンテマという。ドイツでは、Rote Waldnelke(赤野生ナデシコ)という。
ヨーロッパでは低地から高地まで幅広く自生している。
スイス・アルプスで見かける日本の花が都会で見られるのは驚きでもあるし、少し不自然な感じもする。でも、誰でもスイスに行けるわけではないのだから、日本で見られるのはよしとするべきだろう。
ナデシコ(Dianthus) 属だと花弁の先がギザギザに切れ込んでいるが、シレネ属では二つに深裂した5枚の花弁がすっきりしている。

白い花は近縁種のシレネ・プラテンシス(S. Pratensis) という。ヨーロッパからアジアにかけて分布する。