半坪ビオトープの日記

日光

社殿の右側に男体山山頂奥宮への登拝門がある。毎年、開山祭り(5/5)から閉山祭り(10/25)まで開くそうだ。右手に二荒山上奥宮登拝口の標石があり、左手には本殿脇に良縁の松が見える。 鳥居をよく見ると、二荒山神社の扁額の廻りに、三つ巴の神紋が四つあ…

中禅寺湖の北岸、男体山山麓の景勝地に二荒山神社中宮祠がある。日光を代表する湖である中禅寺湖は、水面の海抜高度1269mを誇る。発見されたのは天応2年(782)日光開山の祖・勝道上人が男体山の登頂に成功した時、山の上から湖を見つけたという。 中禅寺…

輪王寺大猷院から輪王寺へ戻る下新道の右手に東照宮宝物館がある。征夷大将軍宣旨や家康着用の南蛮胴具足など家康の遺愛品が展示されている。 日光山輪王寺は、下野国出身の勝道上人により開創されたと伝承されているが史書にその記録はない。境内の入口には…

夜叉門をくぐり拝殿の前、大猷院の中心に位置するのが唐門である。 承応2年(1653)に建てられた唐門は、1間1戸、高さ3mと大猷院内で最小の門である。 扉は両戒棧唐戸で上部には鳳凰、下部には唐草などの透かし彫りが施されている。門全体は金を基調に極…

二天門よりも豪華と思われる夜叉門も、二天門と同じく承応2年(1653)に建てられた八脚門で、切妻造銅瓦葺、正面には唐破風が付いている。 朱色を基調として組物と金物が金、彫刻が極彩色で彩られ、牡丹、唐草牡丹の彫刻が多用されていることから牡丹門の別…

二荒山神社の大鳥居の左手に、輪王寺大猷院がある。輪王寺とは日光山中にある寺院群の総称で、堂塔は広範囲に散在している。そのうち一番西の奥にある輪王寺大猷院は、承応2年(1653)に設けられた徳川家光の霊廟である。東照宮と異なり仏教式の建築群であ…

本殿の左手に大きな神木が立っている。高さ約60m、太さ6.35mあり、樹齢約700年だが、本社境内第一の巨杉という。 その左に朋友(みとも)神社がある。祭神は少彦名命。五條天神と称え、学問・智恵の神様である。 朋友神社の左手に二荒霊泉が祀られている。…

神楽殿の右手に神苑の入口がある。神苑に入りすぐ左手に日枝神社(山王社)がある。祭神は大山咋命。嘉祥元年(848)に来山した天台宗の高僧・円仁(慈覚大師)により祀られたとされ、現在、日光に残っている山王社はこの1社だけだそうだ。 日枝神社の向か…

東照宮の五重塔の前の道(上新道)を北西に進むと、二荒山神社の楼門がある。下野国の僧、勝道上人が天平神護2年(766)大谷川北岸に現在の四本龍寺の前身の紫雲立寺を建て、神護景雲元年(767)に二荒山(男体山)の神を祀る祠を建てたのが始まりと伝わる…

唐銅鳥居をくぐった右手に宝蔵がある。承応3年(1654)創建で、外部全体を青銅で包んでいる。銅神庫とも呼ばれ、江戸時代には家康の位記・宣旨類、甲冑、刀剣など貴重な神宝を収蔵していた。 宝蔵の左に見える狛犬は寛永13年(1636)建立の関東最古の参道狛…

祈祷殿と唐門の間から本社の拝殿に入れるが、内部はすべて撮影禁止だった。本社は本殿、石の間、拝殿が一体化した権現造りで、東照宮の中心を成している。寛永12年(1635)に建てられ、本殿は桁行5間、梁間5間、背面向拝1間、入母屋銅瓦葺であり、石の間…

東照宮の国宝は、本殿・石の間・拝殿、正面・背面唐門(2棟)、東西透塀(2棟)、陽明門、東西回廊(2棟)の8棟である。現在、本社は工事中であり、唐門と透塀が工事終了している。 東照宮で最も重要な本社の正門が唐門である。間口3m、奥行き2mの小…

陽明門の背面(内側)、つまり唐門や拝殿のある方から振り返って眺めると、数多い彫刻の有様は似ているが違うところもいくつかある。唐破風部分は、額がないだけで正面側と同じである。 門の脇にある塀は正面側に繋がっているので、門の左側面が見える。そこ…

国宝の陽明門は、真南を向いて建っている。 寛永12年(1635)に建てられた陽明門は、3間1戸の八脚楼門、入母屋造四方軒唐破風銅瓦葺の楼門建築である。高さ11.1mの2層造り、正面の長さが7m、奥行きが4.4m。胡粉(貝殻をすり潰して作った白色の顔料)を…

御水舎の前で参道は直角に曲がり北を向く。高さ6mの大きな唐銅鳥居の向こうに陽明門が見える。 日本で最初に造られた青銅製の鳥居で、家光が金2000両を費やして建てた。柱の足元には、神社としては珍しい仏教様式の蓮の花弁が刻まれている。 東照宮は陰陽…

表門をくぐってすぐ左側には、高く聳える高野槇(こうやまき)の木がある。東照宮の大造替を行った3代将軍家光が自ら手植えしたと伝えられ、幹の太さは約3m、推定樹齢は360年以上という。とちぎ名木百選に選ばれている。 その右に東照宮唯一の素木造りの…

東照宮最初の表門は、正面左右に阿吽の仁王像を安置しているので、昔は仁王門と呼ばれていた。 朱色を基調とし、虎や麒麟、獅子、獏など82体の彫刻は極彩色に彩られている。 仁王は仏教の守り神。明治4年実施の神仏分離で、この仁王像は輪王寺大猷院の仁王…

日光東照宮は、徳川家康を神格化した東照大権現を祀っている。元和2年(1616)に家康が駿府で死去すると、遺命により久能山に葬られた後、翌年には日光東照宮に改葬された。作事奉行は藤堂高虎だった。寛永11年(1634)に三代将軍家光が日光に社参し、寛永…

梅雨の合間のこの週末に日光と尾瀬に出かけた。どちらも久しぶりだが、世界遺産になった東照宮周辺を、くまなく見て歩くのは初めてのことである。 東照宮と輪王寺の手前には大谷川が流れ、神橋が架かっている。かつては日光山の行者、朝廷の勅使、将軍しか渡…