半坪ビオトープの日記

2015-01-01から1年間の記事一覧

ザビエル教会、黎明館

ポルトガル船が種子島に漂着し、鉄砲を伝えた6年後の天文18年(1549)フランシスコ・ザビエルは、鹿児島に上陸し日本で初めてキリスト教を布教した。日本最初の仏和辞典を作成したラゲ神父が、明治41年(1908)にザビエルの功績を讃えるために石造の教会堂…

南洲神社、照国神社

城山の北東、南洲公園内の南洲墓地の手前に、西郷南洲顕彰館がある。西郷隆盛が残した墨跡、衣服、遺品などを展示し、西郷の生涯・思想・業績などを紹介し、明治維新や西南戦争について解説している。昭和53年(1978)、西郷没後100年を記念して鹿児島市が開…

鹿児島、西郷像、城山

鹿児島市内を一望する城山の麓に、大きな西郷隆盛像が立っている。鹿児島生まれの西郷隆盛は、江戸城無血開城や明治新政府樹立など明治維新に多大の功績を残したが、征韓論に敗れ下野。その後、西南戦争で新政府軍と戦い敗北し、この城山の地で自刃した。没…

長崎鼻、指宿・砂蒸し

開聞山麓自然公園の展望台から見えた、薩摩半島最南端の長崎鼻に行く。熱帯ジャングルを再現したという長崎鼻パーキングガーデンの駐車場から土産物屋の並ぶ道を歩いて灯台に向かうと、道端に真っ赤なハイビスカスが咲いていた。 海が見えるところに出ると、…

開聞山麓、トカラ馬、池田湖

開聞岳(924m)の東麓に、開聞山麓自然公園がある。園内には宝島産のトカラ馬が、多数放牧されている。 トカラ馬は、トカラ列島で飼育されてきた日本在来種の馬で、体高は約100~120cmと在来馬の中でも最小クラス。暑さに強く古くから農耕や運搬、サトウキビ…

枚聞神社

薩摩半島の南端に薩摩富士と呼ばれる開聞岳(かいもんだけ、924m)が聳え、その北麓に枚聞(ひらきき)神社がある。通称、「おかいもんさん」と呼ばれる。背景の開聞岳を遥拝するように境内入り口は北向きで、両部鳥居の二の鳥居をくぐると朱色の垣に囲まれ…

知覧武家屋敷

北薩の宮之城から南薩の知覧まで一気に南下した。江戸時代、薩摩藩は領内各地に113(後に102)の外城(とじょう)を設け、麓と呼ばれる武家集落を作り統治に当たらせていたが、出水麓と同じく、知覧麓の武家屋敷群も薩摩藩の典型的な麓として知られる。 知覧…

宮之城、宗功寺墓地

出水から20kmほど南東の、さつま町の川内川中流域河畔に小さな宮之城温泉がある。江戸時代文政年間(1818~30)の開湯で、古くは湯田温泉といわれ、豊富な湯量と泉質の良さで知られる。宮之城温泉で泊った翌朝早く、散歩がてら宗功寺墓地を見て回った。さつま…

出水麓武家屋敷

阿久根市の東隣にある出水(いずみ)市の麓町には、日本有数の武家屋敷群がある。江戸時代、薩摩藩は鶴丸城を本城とし、領内各地に113(後に102)の外城(とじょう)と呼ばれる行政区画を設け統治に当たっていた。外城における統治の中心地を麓と呼び、肥後…

天草から長島へ

天草諸島は、上島と下島を主島とし、多くの小島も含んで海岸線は変化に富み、景勝地がたくさんある。時間も少ないので、絶景との評判が高い妙見浦だけ訪れた。大江の集落からすぐ北にある妙見浦は、天草灘の波と風が作り上げた奇岩が連続する天草西海岸の風…

ロザリオ館、コレジョ館

大江教会の丘の下に天草市立キリシタン資料館、天草ロザリオ館がある。この大江の地は、かつて崎津や今富などとともに、天草島原の乱で全滅していたと思われていたキリシタンが160年余を経て多数発見された隠れキリシタンの里である。このロザリオ館は、そう…

大江教会

天草下島の南西部にある大江教会は、天草市天草町大江の小高い丘の上に建ち、信者はもちろん、それ以外の住民にも大江のシンボルとして親しまれている。丘の右下には、後ほど立ち寄るロザリオ館の丸い屋根が垣間見られる。 現在の大江カトリック教会は、フラ…

天草下島、崎津教会

天草市天草下島に所在する崎津集落は、日本在来の宗教である仏教や神道とキリスト教信仰の交流と共存の姿を表す漁村集落であり、キリスト教の布教から弾圧・潜伏・復活に至る痕跡を見ることができる。崎津天主堂は、波静かな羊角湾の中の海辺に建っている故…

天草上島、千巌山

水前寺成趣園から一路南下し、天草に向かう。宇土半島先端の三角(みすみ)から、天草諸島の大矢野島、永浦島、池島、前島を経て天草上島までを結ぶ上天草市内の5つの橋を総称して、天草五橋と呼ばれるが、昭和41年(1966)に開通した。この間は天草パール…

水前寺成趣園

熊本城の南東、3kmのところにある水前寺成趣園(じょうじゅえん)は、通称、水前寺公園と呼ばれる大名庭園である。豊富な阿蘇伏流水が湧出して作った池を中心にした桃山式回遊庭園で、築山や浮石、芝生、松などの植木で東海道五十三次の景勝を模したといわ…

熊本城、本丸御殿

もう一度、熊本城天守閣の破風を南東から見てみよう。大天守の最上階は東西方向の入母屋破風であり、その下に南北に小さな唐破風があり、その下には東西南北に千鳥破風があり、その下の千鳥破風は東西南の3方向を向いている。千鳥破風は、宇土櫓の直線的な…

熊本城、宇土櫓

宇土櫓は、本丸の西北隅、20mの高石垣の上に建つ3層5階地下1階、地上約19mの櫓で、天守並みの構造と大きさを誇る。現存する他の天守と比べても、姫路城、松本城、松江城の天守に次いで4番目の高さである。熊本城には天守とは別に、この規模の五階櫓が明…

熊本城、天守閣から

天守閣の西側面を見る平左衛門丸から、天守閣の南にある本丸御殿への正式な入り口である地下の闇り(くらがり)通路を潜り抜けて本丸広場に躍り出ると、大小天守閣の東側面が目前に聳える。 熊本城の天守は、東側から見てもわかるように連結式望楼型で、大天…

熊本城、天守閣へ

腹拵えが済んだら、熊本城に向かう。南大手門の先に広い西出丸がある。その右手(東)には天守閣と見まがうような堂々とした宇土(うと)櫓が聳える。20mの高石垣の上に建つ宇土櫓は、熊本城に数ある櫓のうちで最も美しいといわれる櫓である。南に平櫓が続き…

熊本、馬刺

かなり前になるが、8月中旬に熊本、鹿児島、宮崎県のいわゆる南九州を見て回った。 熊本に着いて、早速、熊本城の桜馬場にある城彩苑にて昼食をと思ったが、混雑していて駐車場は城外となった。熊本城の内堀としても活用されている坪井川に架かる行幸(みゆ…

ラムカレー・ローガンジョシュ

インド料理で評判のプラバールさんによる、本場インドのラムカレー(Rogan Josh)のレシピを見つけたので、試してみた(3人前) ① ラム肉400gにレモン汁大3と塩小1/2を加え、混ぜ合わせる。 ② ヨーグルト大2を加えて混ぜる。ラップをして冷蔵庫で3時間ほ…

鹿肉のロースト(ローストベニソン)

知人から鹿肉(500g)をもらったので、フレンチの低温調理法のアレンジで調理する、鹿肉のローストのレシピを見つけ試した(4人前)。 ① 鹿肉は1日かけて解凍後、調理の30分前に冷蔵庫から出して室温に戻しておく。 ② ニンニク3片をすりおろし、鹿肉の表面…

瀧原宮

伊勢志摩巡りの最後に、内宮の別宮で一番離れている瀧原宮を訪れた。瀧原宮は、伊勢市を流れる宮川の河口から約40km上流の、宮川支流大内山川が流れる度会郡大紀町滝原にある。境内は鬱蒼とした森に囲まれている。 瀧原宮の宮域44haは、後ろに山を控えて南面…

月夜見宮

内宮の北にある月讀宮の後、外宮の北にある月夜見宮に向かう。外宮別宮第三位で、外宮の別宮の中では唯一の宮域外にある神社である。伊勢市街地にありながら、境内は楠、欅、杉などが鬱蒼と茂り静けさが保たれている。ほぼ真四角の境内の三方を取り囲む堀は…

月讀宮

猿田彦神社から1.5kmほど北東に、内宮の別宮である月讀宮がある。祭神は月讀尊で、「つきよみさん」とも呼ばれるが、同じく「つきよみさん」と呼ばれる外宮別宮の月夜見宮の祭神「月夜見尊」は本別宮と同じ神とされる。外宮と内宮を結ぶ御幸道路に面して表…

猿田彦神社

内宮の近く、宇治浦田に猿田彦神社がある。境内の東側に駐車場があり、車両修祓所脇に北参道の鳥居がある。 南(左)に回り込むと佐瑠女神社があり、右にUターンすると猿田彦神社の社殿の前に出る。社殿は「さだひこ造り」と呼ばれる二重破風の妻入造である…

おかげ横丁、おはらい町

内宮から出て、宇治橋で五十鈴川を渡った右側(北)に伸びるおはらい町と呼ばれる門前町は、古くから参拝客で賑わい、江戸時代に流行したおかげ参りの雰囲気が味わえる。お蔭参りとは、お蔭詣でとも呼ぶが、数百万人規模のものがおよそ60年周期で3回起こっ…

内宮、大山祇神社

神楽殿の先を右手に曲がるとすぐ左側に御厩(うちのみうまや)がある。内宮には厩が二つあり、こちらは内御厩という。 参道を北に進むと、火除橋の手前にある新しい手水舎の脇から、右手に御池が垣間見られた。ほとんど人が近づくこともなく佇む御池には、水…

内宮、荒祭宮

外玉垣南御門から戻り、正宮の西側の板垣に沿うように右に折れると、荒祭宮に向かう参道がある。参道の左手には御稲御倉(みしねのみくら)が正宮の方角(東)を向いて建っている。社殿は高床の切妻屋根、千木・鰹木を備えた正宮と同じ唯一神明造で、内宮の…

内宮、正宮

五丈殿の先には、左手に忌火屋殿が見える。内宮境内にある各神殿に供える神饌を調理する所。御火鑚具(火きりの杵と檜の板)を用いて得た忌火(清浄な火)で調理し、辛櫃に入れ、さらに御祓いを行い供える。建物は切妻、妻入、素木造で、屋根は二重、煙出し…