半坪ビオトープの日記

熊本、馬刺


かなり前になるが、8月中旬に熊本、鹿児島、宮崎県のいわゆる南九州を見て回った。
熊本に着いて、早速、熊本城の桜馬場にある城彩苑にて昼食をと思ったが、混雑していて駐車場は城外となった。熊本城の内堀としても活用されている坪井川に架かる行幸(みゆき)橋の脇に加藤清正銅像がある。桔梗紋の具足、蛇の目紋の桶革胴、陣羽織、長烏帽子姿で、右手に采配を持ち、床机に腰掛け、辺りを睥睨している。加藤清正は肥後熊本藩の初代藩主であり、熊本城を築城し、熊本城の防衛及び治水のため白川・坪井川の大規模河川改修を行い、「清正公(せいしょこ)さん」と呼ばれて今でも県民の崇敬が強い。

行幸橋の辺りは熊本城の内堀を兼ね、長さ242mの長塀が走っているが、これは日本で現存する最長の城郭塀建築で、国の重文に指定されている。行幸橋は、明治天皇が二度目の行幸をした際、急坂にあった旧来の下馬橋を撤去し、坂を均して新しく架けた橋である。なお、童歌「あんたがたどこさ」で歌われる「せんば川」は、この下流船場町を流れる坪井川のことであるとされる。

行幸橋の先をまっすぐ進むと熊本城の南大手門や頬当御門に至る。すぐ右手に行けば、櫨方門がある。左手の桜馬場にある城彩苑は、歴史文化体験施設の湧々座や土産物屋や食事処のある桜の小路、観光案内所などがある。

江戸時代の城下町を思わせる塀に囲まれた桜の小路に入ると、7軒の食事処、16軒の土産物屋が長屋風にひしめき合っている。

肥後を食すと謳う桜の小路なので、迷わず馬肉の店「山見茶屋」に入る。

当店人気No.1の馬肉溶岩焼きセット、さくら膳を注文すると、先に熱々の生あげが出てくる。

生でも食べられる新鮮な馬肉を、早速、阿蘇の溶岩プレートで焼いて食べる。熊本の郷土料理・だご汁(団子汁)もついている。

赤身・霜降り・タテガミの馬刺3種は、量が少ないけれども、くせもなく殊の外おいしく、馬刺が病みつきになりそうだ。