半坪ビオトープの日記

2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

一般に「カポック」と俗称されるが、この観葉植物は、シェフレラ・アルボリコラ(Schefflera arboricola) の園芸品種の’ホンコン’である。 シェフレラという属名は、19世紀のドイツの植物学者シェフラーの名にちなむ。台湾、中国南部に分布する常緑低木で…

紫色の風変わりな形の花を咲かせているのは、クサトベラ科クサトベラ属のアエムレ(Scaevola aemure) だが、一般には英名のブルーファンフラワー(blue fan flower) と呼ばれている。 スカエヴォラという属名は、ラテン語 scaeva(左の)から派生した、古代…

この花は9月に湯河原で見かけた風変りな花で、ガガイモ科のフウセントウワタ(Gomphocarpus fruticosus) という。遅ればせながらここで取り上げておく。 属名は、ギリシア語 gomphos(棍棒)と karpos(果実)に由来し、果実の形にちなむ。 和名(風船唐綿…

この花はこの名曲喫茶「ショパン」の玄関先で5月に見かけた花で、オゾタムヌス属のディオスミフォリウス(Ozothamnus diosmifolius) というが、別の表記(O. rosmarinifolius) もある。 一般には米粒のような花姿から、英名のライスフラワー(Rice flower) …

冬の12月に黄色の鮮やかな花をたくさん咲かせる、この花の名前がなかなかわからない。 豊島区高松2丁目の名曲喫茶「ショパン」の玄関先に咲き誇っているこのつる植物は、二階のベランダまで元気に伸びている。 店主に聞いたところでは「ツルツワブキ」の…

冬の今頃盛んに出回る重要な鉢物のひとつが、このアザレア(Rhododendron 'Belgian Azalea hybrids') で、ヨーロッパで品種改良された温室促成鉢植え用の園芸品種群である。 19世紀半ばに改良されたあと、1868年には日本に渡来している。その後、アメ…

冬でも元気に咲いているのは、南アフリカ原産のオステオスペルマム(Osteospermumu cvs.) 。近縁のディモルフォセカ(Dimorphotheca) とよく似ていて混同されることも多い。 花期は3〜6月とされるが寒さにも強く、最近は冬でも咲いているのを見かける。 花…

ポインセチアは、メキシコ原産の短日性植物で、日本には明治中期に渡来した。 黄色く小さな花は杯状花序であり、花弁はない。その下につく葉の形をした苞が赤く染まって鑑賞の対象となる。 インディアンはこの輝くような苞の色を清純のシンボルとしていたほ…

クリスマスが近づくと真っ赤なポインセチアの鉢植えが玄関先に飾られているのをよく目にする。 近年、赤のほかクリーム色やピンク、斑入りなど様々な園芸品種が出回っている。 ポインセチアは、トウダイグサ科ユーフォルビア属のプルケリマ(Euphorbia pulch…

花径18cm以上の大輪菊を大菊といい、花弁の分厚いキクを厚物という。菊花展などに陳列される中心的存在であり、菊花作りの基本といえよう。 大きく育てるには3本仕立てが多いが、大菊を短く育て1株に1花咲かせる方式を福助作りという。 小花が管状で…

小菊にはあまりにも多くの品種がありすぎて、名前はなかなか特定できない。 キクの起源には諸説があるが、中国中部のハイシマカンギクと中国北部のチョウセンノギクの雑種という説が有力という。 古代中国ではキクは薬であり、重陽の節句(陰暦9月9日)で…

小さな花をたくさんつけて昔からなじみ深いキクが小菊である。山菊ともいう。 この鉢植えは、玉作りという。ほかにも懸崖仕立てや盆栽仕立て、石付け、木付け、前垂れ作り、さらに菊人形にも利用される。 切り花や生け花にも利用され、花壇用として地植えさ…

この丸くて鮮やかな黄色の可愛いキクは、ポンポン咲マムという。マムとはクリサンテムム属(キク属、Chrysanthemum) の略称である。 ティエラシリーズのベッカムティエラという園芸品種がよく出回っている。 こちらの風変わりな花は、スプーン形の花弁を風車…

秩父の銘酒、武甲正宗の醸造元、武甲酒造は、江戸中期宝暦三年創業の老舗で、築190年を超える今の店舗は、国指定登録有形文化財となっている。 平成の名水百選に選ばれている「武甲山伏流水」で仕込まれた日本酒は、どれもとても美味しい。 利き酒では新…

毎年12月2日3日に執り行われる秩父夜祭は、日本三大曳山祭り(祇園祭、高山祭)の一つとして知られ、寛文年間より300年の歴史を誇り、国指定の重要無形民俗文化財である。 笠鉾は神道民俗(妙見信仰)の要素を備え、屋台は左右に芸座を出すと歌舞伎の…

週末に秩父の温泉に出かけた。10日ほど前に秩父の夜祭があったわけだが、その余韻は感じられず静かな町に戻っていた。 関東でも指折りの古社の一つで、知知夫国の総鎮守として二千年以上もの長い間祀られてきた秩父神社。 現在の権現造りの社殿は徳川家康…

園芸店で一般にアスターの名で売られているのは、カリステフス属のキネンシス(Callistephus chinensis) で、和名はエゾギク属のエゾギクという。 中国北部から西チベットにかけて分布し、日本には江戸時代中期に伝わった。花期は6〜9月で、この花は7月に…

ランタナも初夏から晩秋まで長く咲いていたが、今頃咲いている花には花期が長いものが多い。 キクの仲間も初秋から晩秋まで、いろいろな花が次々と咲いているので、いくつか拾ってみる。 この薄紫色の花は、アスター「ビクトリア・ギャビー」という。アスタ…

四季咲き系のバラは、その名の通り春から冬まで繰り返し咲く。 バラの園芸品種は数え上げられないほど多いといわれていて、名札がないとほとんど見極められない。 この花には名札が付いていたが、かなり知られている、ニコール(Nicole) という品種で、19…

開花後次第に花色が変化するので、和名をシチヘンゲ(七変化)という花が、クマツヅラ科ランタナ属のカマラ(Lantana camara) であり、一般にランタナと呼ばれる。 北アメリカ南部から熱帯アメリカまで広く分布する低木。果実は黒い液果で有毒といわれるが、…

アブチロン(Abutilon) の属名は、ギリシア語 a(否定)と bous(牝牛)と tilos(下痢)に由来し、家畜の下痢を止める効能があるといわれることにちなむ。 和名はイチビ属という。イチビ(黄麻、A. theophrasti)は、インド原産で古くに日本に伝わり、布な…

アブチロンといえば、赤と黄色の配色が美しいウキツリボクも含め下向きの花が多いが、近年、小さな株で大輪の花を横向きに咲かせる、ベラ・シリーズが出回っている。 アオイ科アブチロン属の花は、熱帯および亜熱帯に100種ほどが知られているが、もっとも…

ラン科の花は約750属、約2万種あるといわれ、ほぼ世界中に分布するが、大部分を占める着生種は熱帯地方の山地雲霧林に多い。 この黄色のランは、オンシジウム属 の「ゴールデンシャワー」(Oncidium 'Golden Shower') という園芸品種である。11月から…

一般にカランコエとして出回っているのは、マダガスカル原産のブロスフェルディアナ(Kalanchoe blossfeldiana) の園芸品種である。赤や黄色の花が多いが、近年、ピンク色の花も見かけるようになった。 この花は、カランコエ・カランディーバ(CALANDIVA) と…