半坪ビオトープの日記

イタリア

ジェノヴァ、トゥルシ宮

白の宮殿の東に隣接するトゥルシ宮は、1565年に建てられたニッコロ・グリマルディの屋敷だったが、後にトゥルシという町の公爵ジョヴァンニ・アンドレア・ドーリアが息子のために買い取ったため、ドーリア・トゥルシ宮と呼ばれる。 現在はジェノヴァの市庁舎…

ジェノヴァ、赤の宮殿、白の宮殿

ジェノヴァはヴェネツィアとともに海洋貿易で栄え、全盛期の16〜17世紀には豪壮な館が競うように造られた。王宮のあったバルビ通りから東にガリバルディ通りへと続く、昔の栄華を伝える豪華な邸宅群はストラーデヌオーヴェと呼ばれる。そのガリバルディ通り…

ジェノヴァ、王宮、アンヌンツィアータ教会

翌朝、フィレンツェからジェノヴァに向かい、ピサで乗り継ぐ時にピザを食べ、ジェノヴァには2時過ぎに着いた。半日だが急いで旧市街地に出かけた。最初に西外れの王宮を見る。鮮やかな赤とクリーム色のコントラストが美しい王宮は、ジェノヴァ共和国時代の1…

パラティーナ美術館、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

ルーベンスの作品があるマルスの間の中には、数えきれないほどいくつもの絵が掲げられているが、入口や出口の周りにも困るほどたくさんある。一般公開されている絵画だけでも800点以上あるそうだ。 こちらはグイード・レーニ(1575-1642)の「クレオパトラの…

ピッティ宮殿、パラティーナ美術館

フィレンツェ3日目にピッティ宮殿の中に入る。アルノ川の西岸に位置するピッティ宮殿は、ルネサンス様式の広大な宮殿で、1587年にフェルディナンド1世が即位して以降、ヴィットーリエ・エマヌエーレ3世によってイタリア国民に移譲されるまで、トスカーナに…

アカデミア美術館、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)

ミケランジェロの代表作の一つ、「ダヴィデ像」はアカデミア美術館にある。アカデミア美術館の発祥は、16世紀にフィレンツェ美術学校が設立されたことが始まりである。創設者は当時のフィレンツェの実質的な支配者であり、芸術家のパトロンとして知られるメ…

ウフィツィ美術館、ラファエロ他

ボッティチェリの次に、初期フランドル派のフーゴー・ファン・デル・フースの代表作「ポルティナーリ家の三連祭壇画(1475)」が並ぶ。ヤン・ファン・エイクに代表される北方ルネサンスの初期フランドル派は、イタリアルネサンスとほぼ同時期に発生したが、…

ウフィツィ美術館、ボッティチェリ他

ウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi))は、フィレンツェにあるイタリアルネッサンス絵画で有名な美術館で、イタリア国内の美術館としては収蔵品の質、量ともに最大である。1591年より部分的に公開されており、近代式の美術館としてヨーロッパ最古のも…

ヴェッキオ宮殿

フィレンツェ市役所として使われているヴェッキオ宮殿は、教会など全ての観光施設が休みの元旦でも午後3時には開いていて、便利なFirenze-cardも売っている。事前に予約していたが中庭で多少は並んだ。天井や壁、柱の装飾は、フランチェスコ1世が1565年に…

シニョリーア広場、ヴェッキオ橋

大聖堂(ドゥオーモ)からヴェッキオ宮殿のあるシニョリーア広場に向かうと、狭い路地にダンテの家という建物がある。フィレンツェ出身の詩人であり、哲学者、政治家でもあったダンテ・アリギエーリの生家といわれる場所に3階建ての博物館として公開されて…

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)

元旦は朝早くからフィレンツェへ移動した。サンタ・マリア・ノヴェッラ駅近くのホテルに荷物を預け、早速観光に出かける。駅前にサンタ・マリア・ノヴェッラ教会が建っているが、北から背面を見ると逆光である。寄木細工のような美しいファサードは南向きで…

サンタ・マリア・アンジェリ教会、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂

バルベリーニ宮殿から共和国広場へ戻る途中、ベージュの濃淡の横縞模様がユニークな教会がある。19世紀の終わりにコスモポリタンな教会としてローマの中心地に誕生した、セント・ポールズ・ウィズイン・ザ・ウォールズ教会という。通称「ローマのアメリカン…

バルベリーニ絵画館

トレヴィの泉から北東に進むと、ベネト通り、バルベリーニ通り、トリトーネ通りなど主要な通りが交差するバルベリーニ広場に出る。広場中央にはバロック彫刻の傑作として知られるベルニーニの噴水「トチトーネの泉」がある。4頭のイルカに支えられた貝殻の…

パンテオン、トレヴィの泉

聖イグナツィオ教会前を西に進むと、ロトンダ広場とミネルヴァ広場に挟まれたパンテオンに至る。このミネルヴァ広場に面してサンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会が建っている。この聖堂は、古代ローマのイシス神殿の跡地に建てられたが、近くに建って…

エマヌエーレ2世記念堂、聖イグナツィオ教会

コロッセオからローマの中心地といわれるヴェネツィア広場まで、フォロ・ロマーノの東側一帯に古代ローマの帝政時代を通じて歴代皇帝達が整備した公共広場があり、フォーリ・インペリアーリと呼ばれる。人口増加によりフォロ・ロマーノが手狭となったため、…

フォロ・ロマーノ

マクセンティウスのバジリカの右手に、サン・フランチェスコ・ロマーナ教会が建っている。教会の右手には考古学博物館があり、その右手にティトゥス帝の凱旋門が建っている。 ティトゥス帝の凱旋門まで下って行くと、その後ろにはコロッセオが認められる。テ…

パラティーノの丘

コロッセオの西側から北西に向かって、古代ローマ時代の中心地の遺跡・フォロ・ロマーノが広がっているが、その南側には古代ローマ建国の地といわれるパラティーノの丘がある。コロッセオの南側には大きなコンスタンティヌス帝の凱旋門が建っている。高さ21m…

コロッセオ

ローマ観光二日目は、古代ローマの中心地、フォロ・ロマーノとクイリナーレの丘周辺が目玉である。朝早くサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂から南に向かうと、トラヤヌス帝の浴場、ドムス・アウレアの脇を通り、コロッセオに着く。この辺り一帯の高台はエ…

ディオクレティアヌス浴場跡

マッシモ宮とその北西にある共和国広場の中間に「ドガリのオベリスク」が建っている。古代ローマに運ばれたこのオベリスクは、イシス神殿近くに建てられたが、その後倒壊し地中に埋もれていた。1883年に発掘され解読されたがまた放置された。エリトリア戦争…

マッシモ宮(ローマ国立博物館)

サン・ピエトロ大聖堂でバチカン市国の見学は終わりにしてテルミニ駅近くに戻る。駅前には五百人広場と共和国広場があり、その西側にマッシモ宮がある。19世紀後半に建てられたネオルネッサンス建築様式のパラッツオ全体がローマ国立博物館に充てられている…

サン・ピエトロ大聖堂

サン・ピエトロ大聖堂の正面にある楕円形の広場は、サン・ピエトロ広場という。ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの設計により、1656-67年に建設された。広場の中央には特に目立つ背の高いオベリスクが建っている。高さはオベリスクのみで25.37mあり、バチカン…

ラファエロの間、システィーナ礼拝堂

さて、ラファエロの間へ向かうには、地図の間という幅6mのギャラリーを駆け抜ける必要がある。左右の壁の地図もさることながら、間接照明によって輝いている天井のスタッコ装飾が120mも続くのは圧巻だ。 壁面の大きな地図は、1580-83年に教皇グレゴリウス13…

バチカン美術館、絵画館

バチカン美術館(Musei Vaticani)は、バチカン市国にある、歴代ローマ教皇の収集品を収蔵展示する世界最大級の美術館であり、ヴァチカン博物館とも表記する。カトリック教会の総本山、サン・ピエトロ大聖堂の北側に隣接するバチカン宮殿の大部分を占める巨…

ボルゲーゼ美術館、スペイン階段

昨年の暮れから年初にかけて、イタリアのローマやフィレンツェ、フランスのリヨンなどを旅行した。月日が経ってしまったが、写真を見ながら記憶を辿っておきたい。 ローマには夜に着くので宿はテルミニ駅近くにした。通りは工夫を凝らしたイルミネーションで…