半坪ビオトープの日記

キダチアロエ

普段は目立たないが、冬になるとにょきにょき伸びた花茎の先に鮮紅色の総状花序を広げて人の目を引くのがこのアロエの花である。詳しくはユリ科アロエ属のキダチアロエ(アルボレスケンス Aloe arborescens) という。属名は、古いアラビア語の alloeh(苦みのある)に由来し、葉に苦い汁液があることにちなむ。ロカイ属のロカイという和名もあるが、漢名の蘆薈(ロエ)の誤読と考えられている。
南アフリカ原産の多肉植物で、明治初年に渡来した。多数分枝し高さ1〜2mになる。灰緑色〜緑色の剣状長三角形の葉を密につけ叢生する。花は長さ4cmの円筒状で、房状の花序をなす。
「医者いらず」の名で民間薬として火傷、切り傷に汁液を塗布し、胃腸病などに生食する。化粧品や食品に広く活用されている。