半坪ビオトープの日記

ヒイラギ

葉の縁が刺状に尖り、触るのが憚られるのがこのモクセイ属のヒイラギ(Osmanthus heterophyllus) である。属名は、ギリシア語 osme(におい)と anthos(花)に由来する。種名はラテン語で異形の葉を意味する。モチノキ属のセイヨウヒイラギやヒイラギモチとは属も科も異なる。
福島県以西の本州と四国の暖地林に多く、九州、沖縄、台湾にもわずかに自生する。欧米には1856年に渡った。
昔から節分に枝葉を戸口に挿して邪気の侵入を防ぐ風習があって、オニノメツキ、オニオドシなどの別名が多い。
老木では刺がなくなり葉は丸くなる。斑入り葉など園芸品種も多く、11月頃から咲く白い小花には芳香がある。