半坪ビオトープの日記

キンモクセイ

今時、街中を歩くと至るところでキンモクセイ金木犀)の香りがする。特に公園や垣根に多い。たまにギンモクセイ(銀木犀)も見かける。木犀とは木の肌が動物の犀に似ることにちなむ。
ギンモクセイは、モクセイ科モクセイ属(Osmanthus fragrans) で、オスマンツスという属名は、ギリシア語の osme(匂い)と anthos(花)に由来する。
キンモクセイは、ギンモクセイの変種(O. fragrans var. aurantiacus) とされる。どちらも中国原産であり雌雄異株なのだが、古くから日本には雄株だけ渡来し、広く庭木として栽培されている。
キンモクセイのほうが香りが強いが、春のジンチョウゲに対し、秋を代表する香木である。香りにつられて木を見ると、ぎっしりと密に咲く小花も愛らしい。10月に一斉に咲くので秋の深まりを感じさせる。