半坪ビオトープの日記


中国ではどの花よりも早く咲くので「迎春花」といわれる。それが、このオウバイ(黄梅)である。モクセイ科ヤスミヌム属のヌディフロルム(Jasminum nudiflorum) といい、属名は、仏典にあるマツリカ(茉莉花)のアラビア名の yasmin に由来する。いわゆるジャスミンで、和名はソケイ属という。
オウバイは中国の山東、四川、雲南に至る地方に分布し、日本には17世紀以前に渡来したとされる。葉より先に開花し、花期は2月から3月である。ヨーロッパには1844年、中国から伝わり、以来、厳しい寒さにもよく耐え、春に真っ先に咲く花として定着した。
半つる性でよく分枝し、高さ1m前後になる。花つきがよく庭木にもするが、切りつめても丈夫なので盆栽や鉢植えにも好まれる。