半坪ビオトープの日記

ソシンロウバイ

名古屋近郊で最大の娯楽施設であるナガシマスパーランドの入り口で、ロウバイ属のソシンロウバイ(素心蠟梅、Chimonanthus praecox var.grandiflorus f.concolor) を見かけた。属名は、ギリシア語 cheimon(冬)と anthos(花)に由来し、冬に咲く花にちなむ。種名プラエコクスは、早く咲くことを意味する。
ロウバイ(蠟梅)は、中国原産の落葉低木で、日本には17世紀初めに渡来したとされる。裸木に香り高い花が咲き、花が蠟細工のように見えることから蠟梅と呼ばれる。基本種のロウバイは、花の内側の花被片が暗紫色を呈する。変種であるソシンロウバイ(素心蠟梅)は、内側の花被片まですべてが黄色になっていて、ロウバイより花が少し大きい。
どちらも芳香が強く、1月〜2月にかけて下向きに咲く。梅に先駆けて正月に咲き始めるので庭木によく利用される。透き通るような花びらが美しい。