半坪ビオトープの日記


穂状の花を咲かせるギョリュウ(御柳)と小さい針状の葉が似ていて、梅のような花を咲かせるので、ギョリュウバイ(御柳梅)と呼ばれるこの花は、フトモモ科レプトスペルムム属のスコパリウム(Leptospermum scoparium) という。属名は、ギリシア語 leptos(薄い)と sperma(種子)に由来し、小さな種子の形にちなむ。種名は、箒状に由来し、樹形にちなむ。属名は、葉の形が針葉樹のネズに似ているので、ネズモドキ属ともいう。
ニュージーランドおよびオーストラリア南東部原産の常緑低木で、耐寒性は高いが乾燥と高温には少し弱い。花色は桃色が基本で、他に赤や白がある。2〜5月に咲く矮性の春咲き系と、11〜3月に咲く高性の秋咲き系があり、鉢植えには春咲き系が向く。
ニュージーランドの国花であり、ムヌカ(munuka) やティー・ツリー(tea tree)と呼ばれる。それは、初期のオーストラリアへの移住者が茶の代用にしたことにちなむ。
この花は12月から咲いていた 秋咲き系である。はじめは花びらが薄桃色で花の中心部の花盤は緑色だが、数日で花びらが濃桃色に花盤は紫色になった。次から次につぼみが開いていくので、いつ見ても満開の感じがする。