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濃いピンク色をしたかんざしのような花は、イソマツ科アルメリア属のアルメリア・マリティマ（Armeria maritima) という。英名は、see pink 、和名はハマカンザシ（浜簪）で、海に近い所に自生していることによる。一般にアルメリアで出回っている。ピンクのほか白や赤の花色もある。
イギリスを含めたヨーロッパの海岸に多い常緑の多年草。日本では明治中期から広く栽培されている。
耐寒性には優れているが、夏の高温多湿には弱い。地上部は可憐な姿をしているが、根は牛蒡のように太く、一本スーッと伸びている。２・３年に一回、この根を引き裂くようにして株分けして殖やすとよい。
近年、種から育てることができるフォルモサ（A. formosa) という品種も出回っている。