半坪ビオトープの日記


4月になるとあちこちの垣根に赤いベニバナトキワマンサクが咲きだして目を引く。ベニバナトキワマンサク(Loropetalum chinese var. rubra)は、トキワマンサク の紅花変種で、中国原産である。
ロロペタルムという属名は、ギリシア語 loron(革ひも)と petalon(花弁)に由来し、花弁の形状にちなむ。rubra とは赤いという意味である。普通、この花の若葉は赤紫色をしているが、後に緑色に変わる。

ベニバナトキワマンサクは真赤な花が多いが、珍しく桃色の花を見つけたので追加しておく。

トキワマンサク(常盤万作、Loropetalum chinese)は1属1種で、中国南部、インド北部、日本のごく一部に自生する常緑低木である。トキワとは一年中緑すなわち常緑を意味する。
細いひも状の花弁は4枚、雄しべは4本だが花弁に隠れてよく見えない。花期は3〜5月。花は無柄で短い枝の先に4〜8個まとまって咲く。マンサク科でマンサクに似るが属は違う。

こちらがマンサク(Hamamelis japonica) で、春になるとまず咲くといわれてきた。花期は2〜3月で、これは3月中旬に咲いていた。裸木に花を咲かせる落葉樹である。