半坪ビオトープの日記


この見事な花は、キンポウゲ科デルフィニウム(Delphinium ×hybrid) という。属名は、イルカを語源とするギリシア名 delphinion に由来し、蕾の形(上唇弁に距がある)にちなむ。
ヨーロッパ、アジア、北アメリカなどに200種ほど分布し、古くから園芸品種が多く作出されてきた。和名はオオヒエンソウ属といい、長い花穂の花茎は1mを越すものもあるが、この花は高さが40cmほどしかない。
アルカロイド系のデルフィニンなどを含み、食べると下痢や嘔吐を起こし死に至ることもあるという。花色は青色が基本で、白、桃色などのほか赤紫色もある。

こちらはベラドンナ系のウェンディ(D. ×belladonna 'Wendy') という園芸品種で、20世紀の初めにヨーロッパで作出された。
よく分枝して濃青色の花を多く咲かせる。5枚の花びらに見えるのは萼片で、本来の花弁は中心に小さく蜜葉になっていてよく見えない。