半坪ビオトープの日記


オオヒエンソウ(大飛燕草)属という和名があるデルフィニウム属の花は、ヨーロッパほか北半球に広く分布し、欧米では古くから園芸品種が数多く作出され、デルフィニウムと総称される。
属名は、delphis(イルカ)に由来し、つぼみの形にちなむ。この紫色の花は、ブルーファウンテン(Delphinium 'Blue Fountains')という園芸品種である。

白い花も同じくクルトルム系(D. × cultorum)といわれる巨大輪の八重咲きで花穂が長く、葉は大きく掌状に浅・深裂する。アメリカで作出され、ジャイアントパシフィック系ともいい、高さは1mを超え堂々としている。

それらとは違いヨーロッパで作出されたこちらの花は、ベラドンナ(D. × belladonna) 系といい、中でもこれはウェンディ('Wendy') という園芸品種だろう。葉は細長く、丈は1mに満たない。
ベラドンナとは「美しい婦人」の意である。