半坪ビオトープの日記


今月初めから咲いている、風変りなツキヌキニンドウ(Lonicera sempervirens) の花をまた見かけた。ロニケラという属名は、ドイツの博物学者ロニツァー(Lonicer) の名にちなむ。和名は、スイカズラ(忍冬)属といい、日本にもスイカズラ(L. japonica) やウグイスカグラなど数種が自生する。

このツキヌキニンドウ(突抜忍冬)は、北アメリカ東部及び南部に分布するつる性低木で、日本には明治初年に渡来した。英名で、trumpet honeysuckle というように5cmほどの花筒はスイカズラのようには開かない。花に近い葉の基部が合着して、茎が葉を貫くようにみえる。

スイカズラに花の形が似てユニークで、ピンクのつぼみと黄色い花が美しく、初夏から香りのよい花を咲かせるこの花は、ロニケラ・ヘクロッティー(L. × heckrottii) という園芸品種で、形・色・香と三拍子そろっているため人気が高い美しい花である。