半坪ビオトープの日記


職場の裏庭で、まだ葉も出ない2月下旬から咲き出していたこの花は、スイカズラ属のウグイスカグラ(鶯神楽、Lonicera gracilipes var. glabra) という。別名は、ウグイスノキなどいくつか知られている。スイカズラ属なのでついついウグイスカズラと間違えやすいが、あくまでもウグイスカグラである。

名の由来については諸説あるが、鶯神楽説が有力である。つまり、早春、春告げ鳥である鶯が本樹の木陰に飛んできて、枝から枝へ飛び跳ねながら古式ゆかしい岩戸神楽を舞っている、と見立てて命名された名前である、とされる。

北海道、本州、四国の山野に普通に生え、よく分枝して高さ1.5〜3mになる。花冠は長さ1.5cmほどの細い漏斗形で、先端は5裂して平開する。液果は直径1cmの楕円形で6月に赤く熟す。甘くて食べられ、生食するほか、砂糖漬け、ジャム、果実種、ケーキの飾りなどに用いられる。