半坪ビオトープの日記

弥彦山頂公園


弥彦神社御神体として祀られる弥彦山(634m)には、弥彦神社の拝殿脇から万葉の道を通り、ロープウェイを使って上ることもできるが、車で弥彦山スカイライン弥彦山頂公園まで行くこともできる。総延長13.7kmのスカイラインからは、日本海佐渡島が一望でき、山頂公園の大きな駐車場に車を置いて、御神廟まで上り始める。

駐車場から展望台までのクライミングカーは、所要1分往復350円であり、御神廟に行く場合は利用するにかぎる。

駐車場脇に植えられていた、バラ科バラ属のハマナス(Rosa rugosa)の深紅の花弁がまばゆい。果実は8〜9月に赤く熟し食べられる。和名は果実を「ナシ」にたとえたもので、「ハマナシ」の東北なまりから「ハマナス」になったという。

高さ100mのパノラマタワー(回転昇降展望塔)は駐車場から伸びているので、展望台に行くのであれば利用価値は少ないと思われる。

展望食堂の右手(南)から御神廟への参道が始まる。テレビ塔がいくつも建っている。

参道脇には野草がいろいろと咲いている。これは、バラ科ヤマブキショウマ属のヤマブキショウマ(Aruncus dioicus var. kamtschaticus)である。日本各地の山地に生える雌雄異株の多年草で、和名は葉が山吹に似ていることによる。

こちらの白い花は、キンポウゲ科カラマツソウ属のミヤマカラマツ(Thalictrum filamentosum var. tenerum)である。日本各地の深山の林内などに生える多年草である。

こちらの白い散房花序の花をたくさん咲かせているのは、スイカズラ科ガマズミ属のガマズミ(Viburnum dilatatum)である。日本各地の山野に普通に生え、赤く熟した実はおいしく、よく知られていて、地方名も多い。

こちらの1cmほどの小さな花は、ナデシコ科オオヤマフスマ属のオオヤマフスマ(大山衾、Moehringia lateriflora)である。日本各地の山地や草原に生える多年草で、ヒメタガソデソウの別名がある。

こちらの小さな黄色の花は、サクラソウオカトラノオ属のコナスビ(Lysimachia japonica)である。日本各地の平地から山地に普通に生える多年草で、ヤポニカというが東アジアに広く分布する。和名は小茄子の意で、果実の形が茄子に似て小さいのでいう。