半坪ビオトープの日記

弥彦山、御神廟


テレビ塔の脇を過ぎて15分ほど歩くと、弥彦神社奥宮・御神廟の社務所脇の鳥居にたどり着く。

鳥居をくぐるとすぐ右手に「弥彦山」の石碑がある。

その先が弥彦山の頂上「神剣峯」(634m)で、展望台のような小さな広場に面して御神廟がある。
弥彦神社の祭神である天香山命と、その妃神である熟穂屋(うましほや)姫命が祀られている。
鳥居の扁額には「天香語山命」と書かれている。

小さな拝殿の奥には、玉垣に囲まれた本殿らしきもの、二つの石塔の頭らしきものが見えるが、草が茂っていてよく見えないのが残念である。

小さな広場は格好の展望台となっていて広々とした越後平野が見渡せる。一番左手には、多宝山(633m)と思われる山と、その麓の岩室温泉辺りが見下ろせる。

正面眼下には、弥彦神社弥彦温泉の町と広い越後平野が見渡せる。遠くには越後三山の山並が霞んでいる。

右手の南の方向には、国上山(313m)と思われる小山と、その先に信濃川の大河津分水路が見える。

さらに右手の南南西方向には、寺泊から出雲崎へと続く日本海の海岸線が見渡せる。

弥彦山からスカイラインを下りて帰途についたが、大河津分水の近くに燕市分水良寛資料館があったので立ち寄ってみた。玄関の右手には、良寛の座像が物思いに耽っているように見受けられた。

この良寛資料館には、良寛遺愛の飾り手毬や、五合庵時代の「さくらのうた」の書幅、乙子草庵時代の「偶作僧伽被袈裟」「家在荒村半無壁」の七言詩の双幅、画家三森九木の「良寛手毬の図」などが展示されている。庭には、良寛の歌碑がある。
「ひとによみておくる わがいほを たづねてきませ あしびきの やまのもみぢを たをりがてらに」良寛

資料館にはほかにも、「有窓土器」「文福茶釜」「竹山日記」などの民俗資料が展示されている。
庭には、「大庄屋の灯籠」として利休灯籠が建てられていた。