半坪ビオトープの日記

新潟県立歴史博物館


長岡ICの西2kmに、縄文時代火焔土器が出土したことで知られる馬高遺跡があり、その1km南の丘陵上に新潟県立歴史博物館が建っている。

常設展示は、新潟県の歴史・民俗を紹介する「歴史展示」(新潟県のあゆみ・雪とくらし・米づくり)と、幅広い視点から縄文文化を研究・紹介する「縄文展示」(縄文人の世界・縄文文化を探る)からなる。旧石器時代の石器、石鏃、石斧、黒曜石なども展示されている。

縄文土器のかけらもたくさん展示されている。

こちらは様々な形の石包丁や石棒である。

こちらが新潟県内の信濃川流域を中心として発見されている火焔土器である。縄文土器の装飾性の頂点に立つものとして世界的に有名である。

すぐ近くにある馬高遺跡は、信濃川段丘上にある縄文中期(約5,500年前)の大規模集落跡であり、そこから初めて火焔土器が発見された。

ほぼ全形のわかる火焔土器約90個体が展示されているが、もちろんそっくり同じものはない。

歴史展示の中では、江戸時代の人物として良寛が紹介されていた。これは知人である分水町中村家に良寛が残していった手毬という伝承があるてまりである。良寛手毬3個のうちの一つである。

良寛は国上山の五合庵や乙子神社草庵にたった一人で数十年も暮らしていたが、友人・知人は意外とたくさんいた。今に残っている良寛の手紙の多くは、贈り物に対する礼状である。酒を愛した良寛なので、当然ながら酒に対する礼状が多いのがわかる。
これで、善光寺戸隠神社・国上寺・弥彦神社と訪ねた6月下旬の2泊3日の史跡巡りを終えた。親鸞良寛ゆかりの史跡が多く、たいへん興味深かった。