半坪ビオトープの日記

弥彦神社、祓戸神社


弥彦温泉で泊まった翌日は、早朝から弥彦神社を散歩した。
弥彦山(634m)東麓にある弥彦神社は、古くから「おやひこさま」と呼ばれ親しまれてきた。弥彦山を神体山として祀る神社で、式内社名神大社であり、越後国一宮である。
東西に長い境内は、社殿がほぼ東を向き、東の駐車場に面してこの両部鳥居があり、東参道が社殿までまっすぐに続く。境内中央の南に表参道があり大きな朱色の鳥居があるのだが、ちょうど工事中で覆いがかけられていた。

東参道の両部鳥居の前の旧北国街道沿いには、350mほどにわたって弥彦参道杉並木が残っている。

境内の南東端の杉並木に面して、境外末社の下諏訪神社がある。

このほかに上諏訪神社もあり、ともに建御名方命を祀っている。

諏訪神社の南には、境外末社の祓戸神社がある。昔、弥彦への本街道入口だった場所にあり、弥彦神社全体を見回して、不浄な物の怪が入るのを防いだり、訪れる人の罪・穢れ・過ちを祓い除くと伝えられている。

祓戸神社の祭神は、瀬織津姫であり、それに速秋津姫、気吹戸主、速佐須良姫の三柱を加えた、祓戸四柱大神である。四月一日と十一月一日に催される鎮魂祭は、祓戸神社祭とも呼ばれ、弥彦神社の祭祀の中でも最古の祭祀ではないかと考えられている。

境内に入って東参道の左側には、鹿苑がある。

さらにいくつもの鶏小屋が並んだ鶏舎がある。東天紅、小国、烏骨鶏など天然記念物の鳥も多く集められている。特に新潟所縁の鳥も飼育されている。一番右の鶏は、蜀丸(とうまる)という。高知の東天紅、秋田の声良とともに日本三大長鳴鶏の一つであり、抑揚があるテノールの上品な音色の長鳴鶏といわれる。天然記念物の鶏である。

こちらの鶏は、越後南京という。軍鶏と地鶏の交雑種で、新潟で生み出されたためこの名前がついている、天然記念物の鶏である。