半坪ビオトープの日記

渡海神社、本殿


20年に一度の神幸祭(式年三社銚子大神幸祭)が次に行われるのは、平成42年(2030)である。康和4年(1102)に始められ、最初は毎年、10回目の大治5年(1130)から20年毎となって、延べ54回900年もほとんど途切れずに続いている。東大社・豊玉姫神社・雷神社の三社ともに「郷社・総社」で、創建も「第12代景行天皇」と古く、複数の神社による式年神幸祭がつづいているのは全国的に見ても稀といえよう。渡海神社の例大祭は7月9日、大潮祭は旧暦6月15日、秋祭りは10月9日であるが、ほかに元旦祭もある。

薄暗い境内には小さな境内社がいくつも祀られている。参道右手に鳥居があって小さな石祠がいくつも祀られ、小さく白い狐が並んでいるのは、間違いなく稲荷神社であろう。

同じく参道右手の石段の上に境内社が祀られているが、残念ながら詳細不明である。

青いトタン屋根で覆われた石塔も、残念ながら詳細不明である。

参道の左手にある八坂神社は、天保13年(1842)の再建であり、その両脇には狛犬レリーフが彫られている。

社殿を取り囲む極相林は、房総における典型的な暖帯性常緑広葉海岸林で、広さは7500㎡ある。銚子半島南岸の台地上で、屏風ヶ浦に面しているため、林冠部は一様に風衝形態を示している。林冠部を構成する高木層には、ヤブニッケイヤブツバキ、モチノキが見られ、低木層にはヒサカキ、ヤツデ、ムラサキシキブなどがあり、草木層にはトベラ、ビナンカズラ、マンリョウなどがある。極相林とは、植物群落の移り変わり(遷移)で、松などの陽樹林がシイなどの陰樹林へと変わって、最終的に安定した群落のことをいう。数百年人手を加えずに育った林で、植物形態上貴重な森林として、県の天然記念物に指定されている。

帰りがけに裏参道の南鳥居前で道が左に折れていた。こちらが表参道で、分岐点近くには何やら石碑がたくさん建っている。しかし残念ながら詳細は不明である。

さらに表参道の一の鳥居に向うと、右手に大きな石碑が建っているが、これも詳細不明である。

表参道にあるのが一の鳥居である。こちらにも南鳥居脇と同じく社号標が建っている。