大きなナデシコのようなこの花は、アグロステンマ・ギタゴ(Agrostemma githago) という。和名は、ムギセンノウあるいはムギナデシコという。ギタゴとは、ローマ人が調味料に好んで用いたクロタネソウ属の1種の種子の外観が、本種とよく似ていることによる。
ヨーロッパでは畑の雑草として嫌われているが、大きな園芸品種として改良されて日本では人気がある。中国名が麦毒草というように、種子には毒性があるといわれる。
色の濃い品種や白花種も出回っている。ようやく近所で白花種を見つけたが、残念ながら大きな庭のかなたでアップはここまでだった。