半坪ビオトープの日記

キルタンツス・マッケニー

地際から細長い葉を出し、長い花茎の先に細長いラッパ状の花を咲かせているのは、ヒガンバナ科のキルタンツス・マッケニー(Cyrtanthus mackenii) という。属名は、ギリシア語 kyrtos(曲がった)と anthos(花)に由来し、花筒部が湾曲していることにちなむ。英名 fire lily は、自生地で赤花種が一面に咲く様子に由来する。
通称はキルタンサスで、最も出回っているのがこの杏桃色のマッケニーである。種名は人名に由来している。花の筒先は6つに裂け、花びら状になる。
南アフリカナタール)原産の球根植物で育てやすい。ただし、原種は湿地帯に自生していて、年中水分を求めるので乾燥に注意する。
花には芳香があり、花期が11〜5月までと長く、花の少ない冬に好まれる。色は乳白色、黄色、赤、桃、杏桃色など多い。右上の花が赤色種で英名の fire lily にふさわしい。後日、乳白色およびクリーム色の花を見つけたので追加しておく。