半坪ビオトープの日記


紫色系が多いトルコギキョウ(Eustoma grandiflorum) だが、珍しく深紅色の花を見かけた。エウストマという属名は、ギリシアeu(よい)と stoma(口)からなり、花冠の形にちなむ。
アメリカのテキサス州を中心に周辺州やメキシコに自生する一年草だが、品種改良が進んでいる。日本へは昭和初期に渡来した。
海外では世界大戦で多くの園芸品種が失われたが、日本では比較的よく生き残り、現在では日本が品種改良の中心となっている。

アメリカでは、Texas Bluebell、Tulip Gentian と呼ばれ、英名は、Prairie gentian という。日本でも別名、ユーストマ、リシアンサスと呼ばれることもある。
リンドウ科でキキョウとは関係なく、トルコにも由来しないが、日本では主にトルコギキョウ(トルコキキョウ)と呼ばれ、その由来にも、花色がトルコ石に似る、花形がトルコのターバンに似る、キキョウに花形や花色が似るなど諸説ある。

花色は紫色が中心だが、淡紫〜濃紫、白、淡桃〜濃桃などがあり、最近では白色に紫色や桃色の覆輪がよく出回っている。こちらは去年見かけたもの。

後日、よく見る薄紫色の花を見かけたので追録しておく。