半坪ビオトープの日記


ビカクシダとかコウモリランとか呼ばれるこの大きな観葉植物は、ウラボシ科のプラティケリウム・ビフルカツム(Platycerium bifurcatum) という。
属名は、ギリシア語 platys(平たい)と keras(角)に由来し、葉がオオシカの広がった角に似ることにちなむ。
ジャワ、ニューギニア、オーストラリア東部の熱帯に分布する、常緑多年草の着生シダ。

葉には2種類あり、緑色または茶色の楯のようなネスト・リーフ(巣葉、貯水葉)と灰緑色の大きな鹿の角のようなフォリジ・リーフ(胞子葉)という。
ネスト・リーフは、次第に枯れて茶色になるが脱落せずに貯水する。

麋角羊歯(ビカクシダ)の麋角とは、幾度も二又する葉を「麋」の角に例えたもの。「麋」とは中国に古来より伝わる空想上の動物で「大きなシカのようだ」といわれる。