半坪ビオトープの日記

ゲンペイクサギ

白い萼に深紅色の花冠が口紅のように目立つこの花は、クマツヅラ科クレロデンドルム属のトムソニアエ(Clerodendrum thomsoniae) という。属名は、ギリシア語 kleros(機会、運命)と dendron(木)に由来し、昔、この種を呪術に用いたことにちなむとも、医薬の効能にちなむともいわれる。種名は人名にちなむ。
和名は、クサギ属のゲンペイクサギ(源平臭木)で、紅白の花にちなむ。西アフリカ原産のつる性低木で日光を好み、花期は6〜7月だが、鉢栽培が一般的で冬は室内に取り込んだほうがよい。珍しく、外に置かれた鉢で咲いていた。
クレロデンドルムとかクレロデンドロンと属名で呼ばれることもあるが、同属のブルーエルフィン(Clerodendrum ugandense) もそう呼ばれることがある。ボタンクサギ(C. bungei) も同属である。